研究課題/領域番号 |
12710162
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 独立行政法人国立特殊教育総合研究所 (2001) 国立特殊教育総合研究所 (2000) |
研究代表者 |
金子 健 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 主任研究官 (40260020)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 触る絵本 / 視覚障害児 / 幼児期 / 触察 / インターネット / PDF |
研究概要 |
本研究は、視覚障害児が触って分かる触る絵本を作製して、その妥当性を検討し、その活用方法および普及の手だてを探ることを目的としてきた。今年度は、研究の最終年度として以下の成果を得た。 1.立体コピー形式の触る絵本が新たに1種作製された。この1種は、以前作製された1種と、登場するキャラクター達は同じで、そのキャラクター達が何をするかについても、対応する部分を作っていた。この絵本を視覚障害幼児に導入したところ、それら2種の絵本の対応する絵の部分を相互に触り比べることがみられた。 2.これまで作製した13種の触る絵本について、一人の視覚障害幼児に導入して、その分かりやすさおよび触察の仕方の向上に対する寄与についての妥当性と活用方法を探った。これについては、本研究の研究期間以前を含めて、本児が3歳から6歳までの時期に縦断的に導入し、どの時期にどの絵本が利用可能であるか、その絵を触ることにより触察の仕方がどのように向上していくかなどが明らかにされた。本年度は、その結果を論文にまとめた。 3.これまで作製した触る絵本13種(触素材を貼り付ける形式8種と立体コピー形式の触る絵本5種)について、その作製方法をHTML形式でCD-ROM版の報告書にまとめた。これは、その13種の作製方法を絵の縮小図版を含めて分かりやすくまとめたものであり、かつ立体コピー形式の触る絵本については、その原図をPDFファイルとして含んでいる。従って、その原図については、プリントアウトして実物を得ることが可能である。この報告書については、盲学校や点訳ボランティアグループに送付すると共に「盲学校点字情報ネットワーク」などのホームページ上で公開する予定である。
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