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オオウバユリの生態から見たアイヌ民族の植物資源利用に関する定量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710174
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関北海道開拓記念館

研究代表者

水島 未記  北海道開拓記念館, 事業部, 学芸員 (70270585)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアイヌ文化 / 民族植物学 / 植物利用 / オオウバユリ / フェノロジー
研究概要

1.オオウバユリのフェノロジーから見た利用時期の合理性
4月中旬から7月中旬まで5回、ステージ・クラスごとにサンプリングを行い、葉・鱗茎・根・有性繁殖器官に分け、器官別に乾物重を計測した。前年度6月下旬から9月下旬までの6回のサンプリングと合わせ、ほぼ1シーズン分のデータが得られた。地下貯蔵養分の比率の季節変化を算出した。
2.オオウバユリ利用の効率
前年度自生地に設定した5×5mの永久方形区において引き続き全個体調査を行った。
方形区内でカウントできた開花個体は2、未開花個体は娘鱗茎と思われるものも含め120であり、各個体について葉数と葉サイズを計測した。前年度と比較すると、小型の個体では死亡したものが多かったが、比較的大型の個体はおおむね数%〜50%ほど葉サイズ(葉面積の指数)が増加していた。利用部位(地下の貯蔵養分)も同様に増加していると考えられる。今年度開花した2個体は、どちらも昨年度の葉数が6であった。昨年度葉数6で今年度未開花の個体も1個体あったが、未開花個体では葉数7以上のものはなく、葉数6がおおむね開花に至るクリティカル・サイズであることが示唆された。2年分のデータを元に静的生命表を作成したが、個体群構造のより精密な把握のため、次年度以降も継続して全個体調査を行う予定である。また、上記のデータを元に個体群全体の生長量を算出し、採集が個体群に与える影響をシミュレートし、持続的利用が可能な利用形態を推測するための基礎データとする。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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