研究概要 |
2001年度の研究では、スタンフォード大学のフーワー戦争研究所(Hoove Institution of War);カリフォルニア州立大学ロサンゼレス校(UCLA, Asian American Studies Center)、日本外務省外交史料館,ロシア国立史料館、極東地域ロシア歴史公文書館において収集した史料の分析に踏まえて、極東ロシア地域とカリフォルニア州における日本人・中国人のカリフォルニア州に対する政策・排斥運動について概観し、それぞれに異なるなる社会条件(アメリカ合衆国とロシア)における日本人・中国人の排斥運動の比較研究を行い、総括的結論に至った。特に、これまで研究されていなかった極東ロシア地域の対日本人・中国人移民政策に関する研究成果を、「極東ロシア地域における中国人・日本人-1884〜1903年の移民受入政策-」(単著、『ロシア史研究』第69号、2001年10月、44〜60頁)、「20世紀初頭のロシア政府の対東アジア系移民政策について」(単著、『人文科学研究』108号、2002年3月)という二通の論文と、"Chinese Migration to Russia in Time and Space"(in PalNyiri, Igor Saveliev (eds), Globalising Chinese Migration : Trends in Europe and Asia, Ashgate Press, U.K., 35-73頁、2002年8月出版予定)という一冊の図書に発表した。
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