研究課題/領域番号 |
12710181
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州大学 (2001) 高知大学 (2000) |
研究代表者 |
山口 輝臣 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (20314974)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 近代 / 都市 / 神社 / 明治神宮 / 宗教 / 東京 / 誘致 |
研究概要 |
本年度は、(1)昨年度の継続となる関係史料の網羅的な収集とともに、(2)それらの分析を本格的に行い、研究論文の執筆を行った。 (1)について。まずこれまで手をつけていなかった創建神社として、宮崎神宮を実際に訪れるとともに、宮崎県立図書館などにおいて関連の史料若干を収集した。これにより、「内地」における主要な創建神社を正確な史料によって概観することが可能となった。次いで昨年度に引き続き、代表的な創建神社といえる明治神宮の「誘致」を試みた地域社会の調査を実施した。今年度は富士山を中心とする静岡・神奈川地域を対象に、静岡県立図書館・箱根町立郷土資料館などにおいて史料の収集を行った。またこうした作業の進展によって、国レベルの公文書や著名な政治家の私文書などの再調査も必要となり、国立公文書館や国立国会図書館憲政資料室などでも史料を閲覧した。このため、当初予定していた北海道および近江に関する再調査は実施することができなかった。 (2)について。本研究課題によって収集した史料を、近代における神社創建にまつわる問題を凝縮して示していると考えられる明治神宮という事例との比較を常に意識しながら、本格的に検討を開始した。その成果として、明治神宮の創建をめぐる最大の論点-明治神宮をどこにつくるか-という問題について、「誘致」を行った諸地域の側と、それらを眺めつつ決定を下した側との双方について、それぞれ正確な史料に基づく研究を、論文にして公表した。
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