研究課題/領域番号 |
12710212
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
篠原 和大 静岡大学, 人文学部, 助教授 (30262067)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 弥生時代 / 環濠集落 / 弥生土器 / データベース / 編年 |
研究概要 |
本研究では、弥生時代において東日本的な環濠集落に代表される性格を持つ環濠集落を集成するとともに各地の土器様相と地域における集落配置のあり方を探ることを主たる作業とした。本年度は、(1)環濠集落を集成しデータベース化する作業を継続する、(2)環濠集落の存在する遺跡の現地において資料の収集、調査を行う、(3)集落の動態を反映する土器様相を編年的に整理し、環濠集落と地域社会成立に関する具体的なモデルの構築をはかる、といった研究を行った。 (1)については、全国的にデータを集成する組織的作業が行われ、これに静岡県のデータを提供することによって、ある程度全国的なデータを得ることができた。引き続きこれらのデータの分析を行っていきたい。 (2)については、愛知県高蔵遺跡・見晴台遺跡・赤日子遺跡、静岡県荘館山遺跡、大阪府池上曽根遺跡、鳥取県妻木晩田遺跡、佐賀県吉野ヶ里遺跡などの現地を訪れ、資料の収集、調査を行うことができた。また、韓国での調査において、中央(ソウル)・公州・慶州・釜山の国立博物館およびソウル大学・忠南大学等の博物館資料を見学することができた。また、ソウル夢村土城、扶余松菊里遺跡等の遺跡現地のほか、蔚山周辺の発掘現場を見学することができた。 (3)については、良好な資料が得られている南関東地方などを例としたモデル構築を行い、特に昨年度行った静岡県の環濠集落の様相と土器編年の整理を足がかりに、静岡県内の環濠集落の動態と地域社会の形成に関する論考を発表することができた。 これらの成果をもとに、今後も分析を進め、環濠集落から見た農耕社会成立期の地域社会成立過程について考察を深めていきたい。
|