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物語テクストにおける事態の再現性と文法的文彩の表現効果について

研究課題

研究課題/領域番号 12710225
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関滋賀大学

研究代表者

甲田 直美  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40303763)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードテクスト世界 / 時間経験 / 空間領域の認識 / 接続詞 / 発話時現在 / 文脈 / フレーム / 視点 / 概念体系 / メタファー
研究概要

文彩を施された言語と,普段我々が"文法性"などということを意識しない透明な言語との対立点の整理,および事態の再現性に関わる文法的表現効果の可能性の追求を行った。現実世界から表現世界への移行の過程,つまり芸術や物語テクスト表現のもつフレーム,枠の特殊な組織の問題について整理した。テクストにおける再現性を考察する際に判別役となるのは,我々の日常の認識や体験性の制約からくる文法制約が創造的言語使用においては必ずしも守られないという点である。しかし,このような差異は,一談話領域に固定のものではなく,歴史記述や叙事的物語作品においても,語る視点が完全に排除されることはなく,感情や評価,文間の配列構成(因果関係や,注釈による),様態化作用を伴う発話主体標識によって,テクスト構成者による介入現象が起こる。視点の問題と再現芸術について,表現と表現されるものを有している芸術の諸形式と視点の問題は直接関連している。たとえば,「枠」の問題に固有の構成的側面,つまり芸術テクストにおける枠を表現する形式的方法は談話分析において「視点」の術語によって記されてきた。視点と関連して,出来事の記述を行う人物の空間・時間的位置(すなわち空間と時間の座標軸における語り手の位置の確定)の問題,構成の手法の整理を空間・時間のパースペクティブの面を中心に検討した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 甲田 直美: "時空間から談話へ:時空間における位置関係と談話領域における位置関係"滋賀大国文. 39号. 16-32 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 甲田 直美: "談話・テクストの展開のメカニズム"風間書房. 295 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 甲田直美: "複合事態の解釈における文脈効果の復元について"滋賀大国文. 38号. 105-116 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 甲田直美: "自然論理と形式論理"滋賀大学教育学部紀要 人文科学・社会科学. 50号(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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