1 既に先学の論文等で紹介されている伝書の調査、データベース化 平成12年度からの継続である。本年度は、翻刻などによって個別に紹介された俳諧伝書の調査、データベース化を行った。これにより、先学によって既に紹介された俳諧伝書で、管見に入ったものについてのデータベース化を終えた。 2 公共図書館等の目録に登録されている伝書の調査、データベース化 これも平成12年度からの継続であるが、本格的な作業は本年度に行った。酒田市立光丘文庫、金沢市立図書館富田文庫などの目録に掲載されている俳諧伝書の調査、データベース化を行った。これにより、公共図書館の蔵書目録で管見に入ったものについてのデータベース化を終えた。 3 従来知られていない伝書の発掘、調査、データベース化 未整理の為、蔵書目録のない大垣市立図書館の和本類の調査をし、俳諧伝書数点を確認、調査、データベース化を行った。 以上により、管見に入った俳諧伝書のデータベース化を一通り終えた(現物調査可能なものについては調査した)。これによって、現在知られている近世の俳諧伝書の全体像を、ある程度見渡すことが可能となり、その本質を解明するための基礎作業の第一段階を終了したと考えている。
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