研究課題/領域番号 |
12710245
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加藤 徹 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80253029)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 京劇 / 戯曲 / 中国 / 表象芸術 / 演劇 / 北京 / 政治 / 俳優 / 近現代 |
研究概要 |
筆者は平成12年・13年の2年間にわたり、京劇演目研究のため、中国国内外にある脚本やVCD、京劇関連文献等の資料を収集したほか、実際に京劇の創作・上演・改編にたずさわった人々にインタビューを行い、貴重な証言や情報を得ることに成功した(その中には、今日の中国の政治的状況にかんがみ、当面、公表をひかえざるを得ない内部資料や証言も含まれる)。これらの調査研究の結果、1. 京劇演目については、たとえ脚本内容が全く同じでも上演者・観客の意識の違いによって全く異なる解釈や位置づけがなされてしまうことが、往々にしてある。 2. この現象の要因は、時代ごとの政治的状況や、上演者の個性などが、大きな要素となっている。 3. 京劇演目分類にも、こうした政治的状況の変化を考慮しつつ、柔軟を持たせるべきである。ことが明らかになった 筆者は2002年1月10日、中央公論新社より『京劇』(中公叢書)を刊行し、今回の研究調査で得られた知見を公にした。同書339頁「あとがき」の末尾に、「<付記>筆者は現在、平成12年度・13年度科学研究費による京劇研究を進めており、本書もその成果の一部である(奨励研究(A)、課題番号12710245)。」と明記してある。また中国本土の政治的状況の変化を見きわめつつ、筆者のホームページ上でも今後随時、京劇研究の成果を公表してゆく予定である。
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