• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イギリス演劇における合作・共作の変遷

研究課題

研究課題/領域番号 12710253
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 雄三  阪大, 助教授 (10273715)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード合作 / 代弁=表象 / 知識人
研究概要

本研究は,その研究目的を近代に成立した劇作上の合作,共作の起源から照らして,今日,様々なメディアに現れる共著,共同制作の問題を再考することに置いていた。その際,着目しようと試みた対象は,一つのテキスト内に生成される同時代の複数の声,つまり合作,共作によるダイアローグであった。というのも,これまでテキスト内における複数の声を問題にするとき,「作者の中の作者」として(ハロルド・ブルームに代表される)父と子とのエディプス関係を応用した議論のみが先行していたからである。日本文学の連歌に見られるような合作,共作の伝統をかんがみれば,本研究は,私たち日本人研究者がテキスト生成のプロセスをエディプス関係だけは論じ尽くしえないことを例証する一ケース・スタディになるにちがいないと考えたわけである。
しかしながら,本研究は理論的にも,一次資料の収集という点でもかなりの時間を有する大問題である。したがって,本年度は歴史を近代成立時にさかのぼる前に,今日における共著,共同制作の諸問題に限定して,調査を行なった。より具体的には,テキストを生産する位置にある文化エージェント(作家,ジャーナリスト,知識人など)が,書く対象(小説のモデルや社会の中でなんらかの被害にあっている人々)の声をどのように各々のテキストに取り込んでいるかについて,考察してきた。この問題の理論的側面については,「現代の代弁する知識人たち」と題した論稿,また具体的なケース・スタディとしては,障害者がイギリス演劇やアメリカ映画でどのような表象されるかを調査した論稿「エレファントマンを表象=代弁した知識人」で発表される予定である。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山田雄三: "現代の代弁する知識人たち"高瀬計征先生退職記念文集. 2001年3月刊行予定. 54-71 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 山田雄三: "エレファントマンを表象=代弁した知識人-ジョゼフ・ケアリー・メリックは語ったか"カルチュラル・スタディーズの理論と実践. 2001年3月刊行予定. 35-46 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi