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コンピュータを利用した中世英語の統語論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関大阪大学

研究代表者

尾崎 久男  大阪大学, 言語文化部, 講師 (60268381)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード古期ゲルマン諸語 / fremman / gefremman / 名詞構文 / 古期英語 / 古期高地ドイツ語 / 古期低地ドイツ語 / 北海ゲルマン語 / frummen / Tatian / Heliand / Otfrids Evangelianbuch / 北海ゲルマン語群
研究概要

筆者はかねてより古期ゲルマン諸語において、ゲルマン語*fram,ひいてはインド・ヨーロッパ語*pr-から派生した動詞群を網羅的に調査しているが,本年度は特に古期英語動詞fremmanおよびgefremmanが,韻文作品において,どのように使用されていたかを統語的かつ意味的に考察した。要約すれば,
1)fremmanはジャンルを問わず,英雄詩(Beo, Finn, WaldB, Wid),格言詩(Gifts, Max I, OrW, Prec, Rid, Vain),叙情詩(Husb, Res, Sea, Wan), 宗教詩などのいずれにおいても広範囲に使われている,
2)fremmanは宗教詩の中では特に古期英語前期に成立したと想定されているCynewulfの作品(ChristB, El, Jul)やCynewulfianと呼ばれる作品群(And, ChristA, ChristC, GuthA, GuthB, Jud, Phoen)において好んで用いられている,
3)逆に,宗教詩でもCaedmonianと言われる作品(Dan, Ex, GenA, GenB)や古期英語後期の作品と考えられているPPsやMetではfremmanの使用頻度にばらつきが見られる。特にMetに至っては,fremmanの出現する確率がBeoの10分の1である。
今後は,古期英語以外のゲルマン語(特に古期フリジア語)で書かれた韻文作品におけるfremmanの同根語の用法を詳細に比較、検討したうえで本研究を発展させてゆきたい(古期低地ドイツ語および古期高地ドイツ語で書かれた韻文作品における'fremman'については尾崎久男(2001)を参照)。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 尾崎 久男: "古英語動詞Fremmanの起源と発達-韻文作品における他動詞用法を中心に-"言語文化研究(大阪大学言語文化部). 28. 249-262 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎久男: "古期ドイツ語動詞Frummenに関する-考察-Tatian,Heliand, Otfridを中心に-"言語文化研究(大阪大学言語文化部). 27(刊行予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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