研究課題/領域番号 |
12720047
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
服部 龍二 拓殖大学, 政経学部, 講師 (80292712)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 日ソ関係 / 外交史 / 昭和初期 / 共産主義 / 政治宣伝 / コミンテルン / 反共イデオロギー / 日ソ不可侵条約構想 / 昭和戦前期 / 日ソ外交 / 中ソ関係 / 档案 / 革命外交 / 中華民国 / 東アジア / 日本外交 |
研究概要 |
昭和初期の日ソ外交に関連する基礎文献、特に旧ソ連時代の外務省の記録を調査し分析した。その中には、旧ソ連時代には閲覧を許可されず、その後に公開されるようになったものが少なくない。外交電報はもとより、その執務記録も貴重な史料となっている。 こうした調査によって、当該期の日ソ関係を主として政治面から解明した。具体的には、日ソ不可侵条約問題や政治宣伝禁止問題がそれであり、以前の実証水準を引き上げてある。 また、カリフォルニア大学バークレー校での調査に際しては、個人文書を複写して活用した。ここでは、かつてアメリカ国務省極東部長を務めたウィリアムズ(E.T.Williams)など、日ソ関係を含む東アジア情勢に対する認識と方策が記されている。 その他、日ソ関係において大きな争点となった中国の内外政に関しては、中国関係の基礎文献を活用することで、東北地方をめぐる南京(中央)-奉天・瀋陽(地方)関係に内在的視点を導入した。これによって、とかく列国間外交の場として位置づけられがちな中国情勢をめぐり、むしろ中国側が日ソ関係にもたらした影響を論じてある。この点は、とりわけ東北独自の鉄道政策に顕著である。
|