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金融市場における内性的価格期待形成の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12730005
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関筑波大学

研究代表者

梶井 厚志  筑波大学, 社会工学系, 助教授 (80282325)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード金融市場 / 不確実性 / ゲーム理論 / 意思決定理論 / 情報 / 経済実験 / インターネット / 教育
研究概要

平成13年度の目的は,12年度の分析を進展させ、基礎研究の応用(とくにコンピュータを使用した解析)を目指すことであった.また,基礎研究の成果発表を国内外でおこない,それに関する討論・意見交換をおこなうことでもあった.
第1の点については,コンピュータとインターネットを利用した資産市場の実験的手法による研究をおこなった.筑波大学においていくつかの予備的な市場取引実験を行い,またそれを改良したシステムを用いて香港科学技術大学において比較対照する実験をおこなった.被験者はいずれも大学1年生レベルの学生であったが,香港の実験においては実験的資産市場での価格形成は,少なくとも今回得られたデータの上では,筑波の場合に比べはるかに安定的に機能したことが興味深い発見であった.ただし,実験セッションは1度しか行なえなかったため,論文作成にはデータの信頼性を高めるための追加的実験が必要であると考えられる.しかしながら,実験を通じて被験者の学生たちは現実の市場における価格形成と取引の本質的な理解を得ることができ,啓蒙的かつ教育的効果は非常に高かったと確信している.
第2の点では,イタリアのベニス大学,そしてイギリスのロンドン社会経済大学を訪問し,当地の研究者たちと意見交換を行い,情報収集を行なった.その結果,特に内生的な価格形成の理論的フレームワークとして,ベイジアン・ゲームの有用な拡張方法のアイディアを得たのがおおきな成果だったといえる.来年度中にも論文として成果を発表する予定である.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Atsushi Kajii: "Different Notions of Disappointment Aversion"Economics Letters. 70. 203-208 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Atsushi Kajii: "Third down with a yard to go : recursive expected utility and the Dixit-Skeath conundrum"Economics Letters. 73. 275-286 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Atsushi Kajii: "Decomposable Choice under Uncertainty"Journal of Economic Theory. 92. 169-197 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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