研究概要 |
平成13年度は2つの研究論文の執筆に専念した。その過程で、研究補助を雇って実証研究のためのデータ収集とその入力。整理も行った。また、平成12年度に作成した論文の学術誌への投稿も引き続き行った。 1)日本の輸出企業の決済通貨選択行動に関する論文("Currency Invoicing in Japanese Exports to East Asia : Implications for the Yen Internationalization")をレフリー制の学術雑誌(Asian Economic Journal)に投稿中である。同論文は平成12年11月にEast Asian Economic Association (EAEA)の第7回シンガポール大会で報告した論文を改訂したものである。 2)日本-東アジア間の金融、資本取引における円建て取引の現状と同地域における円の国際化を展望する論文を作成した("Japan's Financial Intermediary and the Role of the Yen in East Asia," ICSEAD Working Paper Series, Vol.2001-38)。現在、レフリー制の学術誌に投稿するために同論文の改訂を行っている。 3)非定常時系列分析の手法を用いてアジア。太平洋諸国の金融的連関を分析した論文を書き終えた("Financial Linkages in the Asian-Pacific Region : A Cointegration Analysis")。同論文を(財)国際東アジア研究センターのWorking Paperとして公表するとともに、EAEA第8回マレーシア大会(2002年11月)で報告することを目的に同学会へ投稿する予定である。最終的には、レフリー制の学術雑誌に投稿することを目標としている。
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