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職業専門家たる監査人のコーポレート・ガバナンスにおける役割の国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 12730093
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関長崎大学

研究代表者

福川 裕徳  長崎大学, 経済学部, 助教授 (80315217)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード監査が保証する財務諸表の質 / 目的適合性 / ゴーイング・コンサーン / コーポレート・ガバナンス / 職業専門家たる監査人 / 監査報告書 / 説明区分 / 警報発信 / 未確定事項 / コーポレートガバナンス
研究概要

一般に,職業専門家たる監査人による財務諸表監査の基本的機能は,企業が公表する財務諸表の質を保証することにより,財務諸表利用者が当該財務諸表によってミスリードされることを防止することであると考えられている。しかしながら,財務諸表監査によって保証される財務諸表の質とはいかなるものかという点は明らかにされていない。特に,近年の監査人に対する社会的期待の拡大に起因して生じている期待ギャップへの対応の観点から議論されることの多い内部統制の評価,不正の取扱い,ゴーイング・コンサーンの評価といった問題が,財務諸表の質の保証とどのように関係しているのかについて十分な理論的説明がなされているとはいえない。
そこで,これらの問題を議論するに当たり,財務諸表監査が保証する財務諸表の質として,従来取り上げられてきた信頼性に加えて,目的適合性をも含めて考察し,それらを保証することの意義およびその保証に伴う問題を検討し,財務諸表監査が財務諸表の信頼性と目的適合性を保証すると考える場合の立証構造を示した。特に,ゴーイング・コンサーン問題については,目的適合性の保証の枠組みの中で位置づけられ,その場合に監査人による情報提供がいかに正当化されるかを,目的適合性の保証に伴う問題への対処の観点から明らかにした。さらに,今日の監査人によるコーポレート・ガバナンスヘの関与が,こうした保証に伴う問題に対処する方策として位置づけられることを示した。こうした分析を行うに当たっては,主としてイギリス監査制度を題材とし,そこから得られた知見に基づいて,わが国監査制度の改善点を示唆した。
なお,本研究の成果を博士学位請求論文としてまとめ,現在審査を受けているところである。公表の方法については検討中である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 福川裕徳: "アメリカ監査報告実務における説明区分の意義-ゴーイング・コンサーン問題および訴訟に関する未確定事項にかかる説明区分を題材として-"産業経理. 60・4. 66-74 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-03-31   更新日: 2016-04-21  

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