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エルゴード理論の計算機工学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12740066
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関福岡教育大学

研究代表者

中田 寿夫  福岡教育大学, 教育学部, 講師 (10304693)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードエルゴード理論 / 分散アルゴリズム / ネットワーク / マルコフ連鎖 / 局所多数決問題 / 合意問題 / 順序統計量 / 極値理論
研究概要

本年度は主に次の2つのことを行った。
1.有限グラフ上の確率的局所多数決問題における平均合意時間の研究
2.確率的ネットワークにおける最短路の調査
1.については有限グラフにおいて局所的な多数決を行い、自分の意見の更新れを確率的に決める方法を固定して、それについての平均合意時間について研究した。既に得られていたオーダに関する一般論を具体的におしすすめて、初期状態を見ただけで判断できるような評価式を得ることに成功した。しかし、それはまだタイトな評価とは言えないので、まだまだ改良の余地はある。さらに平均合意時間だけではなくて、合意するまでの分布も調べる必要があるが、今のところは解析が難解で今後の課題となっている。
2.は具体的には次のような問題を考えている:「各枝に確率的な重みを持ったサイクルをもたないネットワークにおいて入口と出口が一点ずつあるとする。このとき、入口から出口までのパスの重みの最小のものと最大のものの分布を調べよ」一般のグラフについての考察は困難なので、特殊なグラフについて調査している。手段としてはネットワーク理論の既存の結果や極値理論や順序統計学を用いた結果を用いる。なお、この研究は九州大学システム情報科学研究院、山下雅史氏のグループとの共同研究であり、LSIの設計応用面から見ても有用な研究であると思われるが、まだまだ発展途上の話題である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Nakata, M.Yamashita: "Some Upper Bounds on Expected Agreement Time of a Probabilistic Local Majority Polling Game"Carleton Scientific. 11. 293-304 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nakata,Imahayashi,Yamashita: "A Probabilistic Local Majority Polling Game on Weighted Directed Graphs with an Application to the Distributed Agreement Problem"Networks. 35. 266-273 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 中田寿夫: "正則グラフ上の単純投票に対する平均合意時間"京都大学数理解析研究所講究録. 1148. 181-186 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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