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グラフ上の離散シュレディンガー作用素のスペクトルとグラフの幾何構造

研究課題

研究課題/領域番号 12740074
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関昭和大学

研究代表者

樋口 雄介  昭和大学, 教養部, 講師 (20286842)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードグラフの幾何構造 / 離散ラプラシアン / スペクトル構造 / 被覆構造 / 酔歩 / 磁場付きシュレディンガー作用素 / 双曲幾何
研究概要

グラフ上の作用素(シュレディンガー作用素、および磁場付きシュレディンガー作用素)のスペクトルを支配するグラフの幾何的性質を捉えることを目標として,主に以下の研究を行った:
・「無限グラフGがある有限グラフMの極大アーベル被覆グラフになっているとき,G上のラプラシアンのスペクトル集合は閉区間[0,2]全体になる」という,いわゆる「[0,2]-予想」に対して,離散磁場付きシュレディンガー作用素(離散ラプラシアンの摂動作用素),およびグラフの幾何構造・被覆変換群の性質を用いてさらにより広いグラフの族に対して肯定的に解決することを示した.と同時に,「[0,2]-予想」は一般には成立しないことを,具体例をもって示した.その例自体,非常に興味深い性質を持つことが分かりつつある.また,反例は特殊なグラフの族に限られるという新たな予想も組み込まれた意味で,「新[0,2]-予想」が提起された.その解決は今後の課題となっている.
・フラクタルで有名なシェルピンスキー格子を無限グラフGとして,そのスペクトルを求めるとやはり"フラクタル"になることは知られているが,その別証明として,「シェルピンスキ格子はグラフのある操作における不動点グラフ」である性質を用いる戦略を発見した.
上記両研究とも,東京工業大学の白井朋之さんとの共同研究である.

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yu.HIGUCHI, T.SHIRAI: "Weak Bloch property for discrete Schrodinger operators"Nagoya Mathematical Journal. 161. 127-154 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yu.HIGUCHI, T.SHIRAI: "The spectrum of magnetic Schrodinger operators on a graph with periodic structure"Journal of Functional Analysis. 169. 456-480 (1999)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yu.HIGUCHI, T.SHIRAI: "A remark on the spectrum of magnetic Laplacian on a graph"Yokohama Mathematical Journal. 47. 129-141 (1999)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yu.HIGUCHI: "A remark on exponential growth and the spectrum of the Laplacian"Kodai Mathematical Journal. 24. 42-47 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yu.HIGUCHI: "Combinatorial curvature for planar graphs"Journal of Graph Theory. 38. 220-229 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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