• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ディラック作用素の反可換性に基づくスペクトルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12740103
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 大域解析学
研究機関金沢大学

研究代表者

小栗栖 修  金沢大学, 理学部, 助教授 (80301191)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードディラック作用素 / ラプラシアン / 反可換性 / 基底状態 / スペクトル / グラフ / 異常磁気能率
研究概要

磁場を伴うディラック作用素のカーネルの構造について:
廣川真男氏(岡山大学)との共同研究。磁場が滑らかで有界な台の場合のAharonovとCasherによる結果と強い特異性を持つ磁場の場合の新井朝雄氏による結果が知られていたが、我々は滑らかな部分と強い特異性を持つ部分を併せ持つ磁場の場合においてカーネルの構造を決定した。この結果は、Journal of Mathematical Physics, 42(2001),p3334-3343,に掲載された。
離散ラプラシアンのスペクトル解析:
ディラック作用素の解析手法により、graph、subdivision graph、line graph上の離散ラプラシアン間の単純な作用素恒等式を導いた。特にgraphとsubdivision graph間の等式は無条件に成立する。これらから既知であったスペクトル集合間の等式がより緩い条件で得られた。さらに、磁場のあるシュレーディンガー作用素の離散版においても同様の作用素恒等式を得ていて、これらの結果は投稿中である。
異常磁気能率項を伴うディラック作用素の負の点スペクトルの個数:
Pavel Exner氏(Czech Republic)との共同研究。以前の研究では表記の個数の下限が有限の場合のみの結果しか得られていなかったが、ある条件下では個数が無限大になることの証明を得た。これが最良の条件であると期待されるので、今後はそれを確認したい。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Osamu Ogurisu: "Ground state of a spin-1/2 charged particle in a two-dimensional magnetic field"Journal of Mathematical Physics. 42. 3334-3343 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi