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時空の不確定性と弦理論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12740150
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関京都大学

研究代表者

笹倉 直樹  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (80301232)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード時空の不確定性 / ド・ジーター時空 / ドメインウォール / インスタントン / アクシオン / 非可換座標 / 3階反対称場 / Membrane / UV / IR mixing / 弦格子 / 量子重力
研究概要

弦理論における不確定性関係は弦理論の基本的自由度と密接に関わっていると考えられており、その自由度は量子重力のそれとも対応すると思われる。一方、ド・ジッター時空は、観測可能な時空の境界であるところの地平線をもっており、そのため、べーケンシュタインとホーキングの理論によって、なんらかの形で、量子重力の熱力学的な自由度が付随していると考えられている。従って、ド・ジッター時空を弦理論で実現することにより弦理論の基本的自由度に対する知見を深めることができると考えられる。ド・ジッター時空の一つの特徴は、それが超対称性を持たないことである。そのため、超弦理論の非超対称な背景場か、非超対称弦理論の背景場を考える必要がある。従来の弦理論の研究は、超対称性を中心としたものであるため、非超対称な場合への拡張が必要である。今年度の研究では、弦理論の有効作用として、重力とスカラー場が相互作用する系において、ド・ジッター時空がどのように実現されるかの研究を行った。まず、特異点を持たない解の構成に対する議論を行い、具体的な厳密解の構成を行った。この厳密解は、ドメインウォールがド・ジッター時空になっているような解で、ブレインワールドのシナリオのもとで、我々の時空と同一視できるものである。スカラー場のポテンシャルはスカラー場に対して周期的な関数であり、アクシオンのそれとみなす事ができる。このようなポテンシャルは弦理論において、コンパクト化に伴うモジュライスカラー場のインスタント補正として実現できるものである。今後の研究としては、今年度の研究結果を基にして、弦理論への具体的な埋め込みを行い量子重力的自由度についての考察を行うことや、より一般的な非超対称弦理論の背景場の研究などを行いたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Naoki Sasakura: "A de-Sitter thick domain wall solution by elliptic functions"Journal of High Energy Physics. 0202. 026 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kawamata,N.Sasatura: "Open membranes in a constant C-field backgraund and noncommutative boundary strings"The Journal of High Energy Physics. 0007. 014 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Imai,N.Sasakara: "Scalar field theories in a Lorentz-invariant three-dimensional noncommutative space-time"The Journal of High Energy Physics. 0009. 032 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sasakura: "Low-energy propagation modes on string network"The Journal of High Energy Physics. 02. 033 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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