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大気大循環モデルを用いた金星大気力学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12740272
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関和歌山大学

研究代表者

山本 勝  和歌山大学, 教育学部, 講師 (10314551)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード金星大気 / 大気大循環モデル / 波動 / 大循環モデル
研究概要

CCSR/NIESAGCM5.4をT10L50の金星大気の大循環モデル(GCM)に変更した。ただし、不確定な物理過程については簡略化されている。次の
(1)東西に一様な非断熱加熱
(2)昼と夜が存在する非断熱加熱
の2つの場合について数値実験を行い、金星スーパーローテーションを再現することができた。これらの結果を詳細に解析し、金星スーパーローテーションの形成・維持機構における波動・擾乱の役割を明らかにした。上の2つの場合、共に、Gierasch機構によって、スーパーローテーションが形成・維持される。角運動量は、子午面循環によって上方輸送され、金星の雲層(50-70km)に蓄積される。その際、波動擾乱が角運動量を赤道向きに輸送している。従来の研究では、赤道向きに角運動量を運ぶ擾乱として、順圧不安定波ばかりが着目されていたけれども、今回、順圧不安定波以外の重力波やロスビー波が重要な役割を果たすことが明らかとなった。
(1)の場合、ロスビー波や重力波がGierasch機構に重要な役割を果たすことがわかった(J.Atmos.Sci.に投稿し、査読者のレビューをもとに現在修正中である)。
(2)の場合、潮汐波のような位相速度が遅い波も、Gierasch機構の中で重要な役割を果しうることがわかった(理論応用力学講演会の英文論文集に投稿中)。
また、金星スーパーローテーションにおける高波数の擾乱の役割をより詳しく調べるために、CCSR/NIES AGCM5.6を基にして、並列化版の金星大気GCMを開発した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaru Yamamoto: "Blocky Markings and Planetary-Scale Waves in the Equatorial Cloud Layer of Venus"Journal of the Atmospheric Sciences. 58. 365-375 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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