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γチューブリン複合体の構成と細胞内局在

研究課題

研究課題/領域番号 12740456
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物形態・構造
研究機関名古屋大学

研究代表者

紅 朋浩  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00222513)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード細胞骨格 / 微小管形成中心 / チューブリン / 核移行 / タンパク質複合体 / 分子構造 / 微小管阻害剤 / 緑色蛍光タンパク質 / 微小管 / 細胞構造 / 核局在 / 細胞核 / 酵母
研究概要

昨年度の成果に基づき、本年度は出芽酵母γチューブリンポリペプチドのT7と名付けられた領域の機能について、その重要性と細胞内局在における役割について検討した。まず、数種の出芽酵母γチューブリン遺伝子の比較を行なったところ、T7領域が極めて強く保存されている領域であることがわかった。またチューブリンの立体構造における考察から、T7領域を含め、出芽酵母のγチューブリンはマイナス端側(微小管が形成されるのとは反対側)の分子表面に種特有の配列が集中していることがわかった。T7領域の重要性を確認するため、いくつかの保存アミノ酸配列の変異体を作製した。そのうち酵母でのみ保存しているチロシンを他のアミノ酸に置き換えると、その変異体は温度感受性を示し、高温環境下では分裂が阻害され、G2/M期に停止した。この領域はマイナス端側の分子表面であることから、他の分子との相互作用に重要な場であることが予想され、また活性の調節に関わるのではないかと推定される。またこれまでの結果より、この領域には核局在に関与している可能性があった。その可能性を検証するため、T7領域にいくつかの変異を導入し、核への局在への影響を調べた。今のところ部分的な影響は見られたが完全に核への局在を抑えることはなく、T7領域の他の保存配列に変異を導入し影響を調べている。最近の研究ではプレフォルディンという分子シャペロンがこの領域と相互作用を持つと言われており、現在、プレフォルディンとγチューブリンの核局在の関係についても検討中である。一方、この領域を含む断片を酵母中で発現させると微小管阻害剤であるベノミルに感受性が高くなることがわかった。プレフォルディンもベノミルの感受性に大きく影響することが知られている。このベノミル感受性にはT7領域の変異が影響することを確認しており、今後徴小管阻害剤の作用メカニズムを解析する上で興味深い結果が得られた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 紅 朋浩: "γチューブリンとその関連タンパクの種多様性"Plant Morphology. 13・1(in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] A. Sakaguchi, T. Akashi, A. Kikuchi: "A distinct subnuclear localization of mammalian DNA topoisomerase IIbeta in yeast"Biochem. Biophys. Res. Comm.. 283. 876-882 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Shimizu,Y. et al.: "NBP1 (Napl binding protein 1), an essential gene for"GENE. 246. 395-404 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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