研究課題/領域番号 |
12740458
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物形態・構造
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
岩室 祥一 東邦大学, 理学部, 講師 (70221794)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ユビキチン / プロテアソーム / アフリカツメガエル / 変態 / 両生類 / アポトーシス / 核内受容体 / プロテオリシス |
研究概要 |
ユビキチン(Ub)-プロテアソーム系は、細胞内におけるタンパク質分解系の一種であり、細胞周期の調節や免疫機構における抗原提示などに、大きな役割を果たしている。両生類の変態において、幼生の体を構築していた細胞の多くはアポトーシスにより死滅することが知られている。変態における細胞死は、特に尾部などの完全に消失する器官において、同調的に起こる必要性があることから、Ub-プロテアソーム系の関与が強く予測された。そこで、アフリカツメガエルの幼生の尾部を発生段階ごとに集め、その溶解液をSDS-PAGEで分離した後、抗mono-Ub抗体を用いたウエスタンブロッティングを行ったところ、変態期に特異的に出現する20、30、50kDaのバンドを検出することができ、変態におけるUb-プロテアソーム系によるタンパク分解の関与が示唆された。さらに、変態始動期の幼生尾部を器官培養し、甲状腺ホルモンを添加して変態を誘導してみたところ、甲状腺ホルモン特異的に出現する25kDaのバンドが検出できた。現在、これらのバンドのアミノ酸配列を解析中である。また、転写因子でもあり、変態を直接的に調節する甲状腺ホルモン受容体タンパク質(TRβ)について、その分解におけるUb-プロテアソーム系の関与を検討するため、ツメガエルTRβ特異的な抗体を作製し、さらにグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)との融合タンパク質を作製したところである。今後は、これらを用いて、TRβのUb化の有無の検出を行う予定である。また、両生類の変態において、TRβが転写活性能を発現するためには、核内において、レチノイドX受容体(RXR)とのヘテロ2量体形成が必要であることから、RXRタンパク質の分解におけるUb-プロテアソーム系の関与についても、今後の検討事項と考えている。
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