研究課題/領域番号 |
12750050
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高村 禅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20290877)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ヘルスケアデバイス / バイオチップ / Lab on a chip / μーTAS / 電気浸透流ポンプ / DNA分離 / 集積化化学デバイス / 光硬化ゲル / μ-TAS / マイクロマシン / センサー / ISFET / イオン感応膜 |
研究概要 |
高度に発達した半導体製造技術を応用して、人血液の必要な分析を1チップ上で完遂できる医療用チップ(「ヘルスケアデバイス」)の開発に必要な要素技術の研究を行った。本年度に得られた結果を列挙する。 1 低電圧電気浸透流ポンプの開発 ヘルスケアチップにおいて、血液を採取し、またチップ内で移動させるのに使われる電気浸透流ポンプは、従来数百Vを要し、安全性を損なっていた。微細加工技術を駆使し、ギャップサイズを1μm以下にし、更に流量を稼ぐために並列化し、狭い面積に折りたたんで収納することで、低電圧化と高流量化を図った。長さ100μm、ギャップ400nm、幅40mmのポンプ部を折りたたんでlmmx5mmに組み込んだポンプでは、15Vで240nL/minと従来の80倍の流量を実現した。また、このポンプをプロタイプのヘルスケアチップに組み込み、血液の輸送を確認した。 2 カスケード型低電圧電気浸透流ポンプの開発 HPLC用のポンプ等高圧力用途には、ギャップを減少させる高圧化アプローチでは限界がある。電圧を積算せず圧力を積算できるカスケード構造を発案し、10VI0段で、25000Paの圧力を得た。これは従来のものより10^3-10^4倍高性能である。 3 DNA分離ナノチャンネルの開発 人工的に設計された形状をもつ微細流路内にDNAを流すことで、サイズによるDNAの分離等を行うことを目的に、曲線パターン、テーパーパターン等を作成し、実験を行った。
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