研究課題/領域番号 |
12750054
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永富 隆清 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90314369)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | extended Lnadau theory / 実効エネルギー損失関数 / 反射電子エネルギー損失分光法 / 表面励起 / バルクプラズモン / 表面プラズモン / データベース構築 / Extended Landau theory |
研究概要 |
本年度は、昨年度に行った、extended Landau theoryを用いた反射電子エネルギー損失分光(REELS)スペクトル解析法の円筒鏡型エネルギー分析器(CMA)への応用を踏まえ研究を行い、以下のような結果を得ている 1.Al、Cu、Ag、Auについての高精度REELS測定 名古屋工業大学の後藤らの開発したオージェ電子分光法(AES)装置を用いたAl、Cu、Ag及びのREELSスペクトルの高精度測定を行った。電子の入射エネルギーは1keV及び100eVである。 2.REELSスぺクトル解析 1keVの入射エネルギーの電子を用いて測定したREELSスペクトルの解析を行い、実効エネルギー損失関数の導出を行った。Cu、Ag、Auにおいては10eV程度のエネルギー損失に相当する非常に顕著な表面励起の効果が見られた。これらは、実効エネルギー損失関数のデータベース構築が今後の表面電子分光法のスペクトル解析において非常に重要な役割を果たすことを示す結果と言える。 3.実効エネルギー損失関数のデータベース構築 これまで我々阪大のグループのみで行ってきたが、現在、本研究分野は欧米が非常に進んでおり、特にデータベース構築は危機的状態である。そこで実効エネルギー損失関数のデータベース構築を目指して、名古屋工業大学、物質・材料研究機構などの日本国内の数グループとの共同研究による早急な研究推進体制の確立を目指して、いる。
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