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環境共生形高分子材料のスーパ表面改質による安全性保証(DLC―CVDマイクロ皮膜によるPCの高機能化)

研究課題

研究課題/領域番号 12750066
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関茨城大学

研究代表者

中村 雅史  茨城大学, 工学部, 助手 (60302329)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード高分子材料 / 表面改質 / トライボロジー / ダイヤモンドライクカーボン / プラズマCVD / イオン化蒸着法 / DLC(ダイヤモンドライクカーボン) / 環境共生形高分子材料 / 高機能化PC(ポリカーボネイト) / 安全性保証
研究概要

本研究では、環境共生形高分子材料の創製からその機械的安全性保証に関して2年間の実証的研究を実施した。本年度はPCにDLCを施した高機能化PCの開発に関して、下記の項目にしたがって研究を実施した。耐摩擦・摩耗性の向上を目的として、特に処理方法によるDLC薄膜のミクロ構造と摩擦・摩耗メカニズムの関係について,下記の実証的研究を行った.
I.表面改質PCの創製
プラズマCVD装置およびイオン化蒸着装置用いて、DLC表面処理を施した供試サンプルを作成した。
III.トライボロジー評価システムによる実証的研究
前年度の研究で作成された表面改質PCについて下記の種々の試験法による実証的評価を実施した。
(1)トライボロジー測定装置(カロテスタボール研磨型磨耗試験機)を用いた実証的試験(潤滑性・耐磨耗性評価)
(2)マイクロビッカース硬度試験(密着性評価)
(3)マイクロスクラッチ試験(密着性評価)
(4)SEMによる摩粍痕の定量的評価
本研究によって得られた結果は以下の通りである.
(1)摩擦係数μは,プラズマCVD法によるDLC/PC材の場合未処理材に比べ約4/5に,イオン化蒸着法によるDLC/PC材の場合約1/3にまで低下した.
(2)DLC薄膜をコーティングされたPC材の磨耗は,未処理材に比べ大きく低減されていた.ただし,摩耗過程において,プラズマCVD法によるDLC/PC材では初期段階で無秩序な薄膜の割れが発生し,イオン化蒸着法によるDLC/PC材では薄膜自体の磨耗後,すべり方向に垂直な円弧状の割れが発生した.
(3)上述(2)の要因は,イオン化蒸着法によるDLC薄膜がプラズマCVD法に比べ,薄膜のミクロ構造に起因する高硬度,高強度,平滑性,さらには高い密着性を有しているためと示唆された.特に,イオン化蒸着法によるDLC/PCは,プラズマCVD法に比べ薄膜のせん断強さが優れているものと示唆された.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鈴木秀人, 渡辺裕, 中村雅史, 池永勝, 東谷仁志: "DLC表面改質による環境調和型高分子材料の潤滑特性改善"日本機械学会・平成12年度材料力学部門講演会論文集. 155-156 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木秀人, 中村雅史, 安岡学: "スーパ表面改質材の疲労信頼性に関するフラクトグラフィ的研"日本機械学会年次大会講演論文集. 319-320 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 川名淳雄,渡辺裕,鈴木秀人,中村雅史,池永勝: "DLC表面改質・PEEK材の硬さ試験による表面特性評価"日本機会学論文集(A編). 第66巻645号. 894-900 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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