• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

しゃ熱コーティング材料の損傷検出および評価システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 12750069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関新潟大学

研究代表者

大木 基史  新潟大学, 工学部, 助手 (50293204)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
200千円 (直接経費: 200千円)
2001年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワードしゃ熱コーティング / 熱サイクル損傷特性 / 長時間高温保持熱サイクル試験 / しゃ熱特性 / 熱応力 / 高温酸化 / 傾斜組成化 / 熱サイクル試験 / 垂直き裂 / 層間はく離き裂 / マイクロスコープ
研究概要

プラズマ溶射しゃ熱コーティングに関する研究における,問題点のブレークスルーを目指した.具体的には・プラズマ溶射しゃ熱コーティングの熱サイクル損傷および損傷評価パラメータの定義付け・熱サイクル損傷の定量化および損傷挙動の詳細な検討・実機の作動条件を模擬した長時間高温保持熱サイクル試験方法の構築および実施・しゃ熱特性の時間依存的変化メカニズムの解明という基本方針に基づき,従来の2層構造しゃ熱コーティングにおける諸特性の検討および傾斜組成化による有効性に関する考察を行った.
その結果,(1)真空雰囲気中長時間高温保持(最高加熱温度1000℃)熱サイクル付与において,傾斜組成コーティングの熱サイクル損傷は2層構造コーティングより軽微であり,傾斜層による熱応力緩和機能が有効に作用した,(2)大気雰囲気中長時間高温保持(最高加熱温度1000℃)熱サイクル付与において,傾斜組成コーティングの熱サイクル損傷は真空雰囲気中の場合と一変して顕著であったのに対して,2層構造コーティングの熱サイクル損傷は真空雰囲気中の場合と大差がなく,軽微であった,(3)2層構造コーティングと傾斜組成コーティングの大気雰囲気中長時間高温保持熱サイクル付与による熱サイクル損傷特性の劣化挙動は,Al_2O_3層のような酸化防止層の形成の有無およびそれに起因する傾斜層の酸化に依存する,(4)真空雰囲気短時間高温保持熱サイクル付与においてしゃ熱特性の劣化は認められなかったのに対して,大気雰囲気長時間高温保持中熱サイクル付与において熱伝導率は上昇し,しゃ熱特性の劣化が見られた,(5)プラズマ溶射しゃ熱コーティングで一般的に用いられているZrO_2、トッブコートは,大気雰囲気中長時間高温保持熱サイクル付与による焼結の進行により気孔率の低下(緻密化)を生じる.この現象は真空中では観察されず,酸素の存在が焼結の進行を促進しているものと推察される,といった知見を得た.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大木基史, 武藤睦治, 高橋雅士, 石橋達弥: "傾斜組成しゃ熱コーティングの熱サイクル損傷特性"溶射. 38(4). 190-199 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi