• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

三角波を発振する2相型PLLの精密位置決めサーボ機構の高速・高分解能制御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12750175
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関東北大学

研究代表者

王 磊  東北大, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (30241524)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードサーボ機構 / 精密位置決め / トラクションドライブ / NC機械 / コントローラ / PLL / 内挿 / 繰返し制御
研究概要

本研究は,高精度工作機械用精密位置決めサーボ機構の高分解能・高精度のために行ったものである.従来のサーボ機構では,位置指令パルスと実際に発生した変位を表すエンコーダの出力パルスを,可逆偏差カウンタにより比較し位置偏差を求めるため,位置決めの分解能はエンコーダの分解能によって決められてしまうからである.また,高精度エンコーダの出力を位相的に高い倍率で内挿し高分解能を得る方法が一般に用いられているが,通常の内挿器の場合,出力周波数(分解能と速度の積)が低く,分解能を向上するため,精密サーボ機構の動作速度を低くさせてしまう.
そのため,本研究では,位置偏差の周波数がエンコーダの周波数に比べて格段に低いことに着目し,エンコーダの出力ではなく,位置偏差を内挿する方法を提案した.具体的に,指令パルスとエンコーダの出力パルスとの位相差を2相出力型位相差検出器により求め,2相三角波を出力する2相型PLLにより内挿して高分解能を実現する.この2相三角波は指令パルスの積算値とエンコーダ出力パルスの積算値との差になるので,高速動作においては各々のパルス周波数は高くなるが,積算値の差を取ると,周波数が低くなるため,高速動作時においても,位置偏差を直接に内挿することにより遥かに高い分解能の位置決めが可能になった.
本年度では,三角波を出力する2相型PLLの特性の解明,それを用いた位置偏差内挿器の設計・製作をし,高精度位置決めサーボ機構への応用を行った.位置決め制御により提案したサーボコントローラの有用性を明らかにされたとともに,高速高精度位置決めサーボ機構が実現可能であることを示された.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takashi Emura: "A High-Resolution Interpolator for Incremental Encoders Based on the Quadrature PLL Method"IEEE Transactions Industrial Electronnics. 47. 84-90 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Lei Wang: "High-Resolution Detection of Torsional Angle of Rotary Shaft by Non-Sinnsoiday Two-Phase Type PLL and Its Application to a High-Precision Servomechanism"Proceedings of 2000 Japan-U.S.A. Symposium on Flexible Automation. (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Emura: "Two-phase type PLL using phase/frequency detecting method for high-precision positioning servo-controllers"IEEE Transactions Industrial Electronnics. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Lei Wang: "Servomechanism Using Traction Drive (Improvement of Servo Accuracy at High-Speed Rotation)"JSME International Journal. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi