研究課題/領域番号 |
12750319
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
菅原 真司 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (90313410)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | インターネット / 情報探索 / 資源配分 / 探査打ち切り / エージェント / 探索打ち切り |
研究概要 |
本研究では、インターネットに代表される大規模情報通信ネットワーク内に多くの情報が散在する状況において、必要な情報をいかに効率よく取得するかに関して様々な角度から検討した。この分野におけるこれまでの未検討課題として、情報探索に用いる資源の有効活用に関する検討、および被探索情報の発見が困難な場合における情報探索打ち切りの指針に関する検討があげられる。 前者については、特にインターネットの場合、不特定多数のユーザに公開された多くのWWWサーバの中から探索者の必要とする情報(ターゲット)を効率的に探し出す手法を論じることになる。本研究では、探索に利用されるネットワークの通信帯域、およびネットワークを介して探索行為を実際に行う計算機の演算処理能力等の探索用資源を探索者が自由に配分できるものと仮定した場合における、その配分手法について検討を行った。このモデルでは一般にある情報源に多くの資源を配分した場合、単位時間あたりにそこからターゲットを発見する確率は高くなる。本研究ではこの場合における効率的な探索手法を示すことができた。 後者については、実際のインターネットにおける情報検索が様々な形で実装されているにも関わらず、これまでに理論的な検討はほとんどなされていなかった。最も困難であるのは何らかの指針で探索の打ち切りを決定したにもかかわらず、実際にはどこかに存在する危険を押さえ込む手法、或いは打ち切り決定指針に関する妥当性の評価手法であり、今回この問題に関してさらなる検討を進めた。 加えて、本研究では、ネットワーク探索エージェントを用いた情報探索手法を検討し、特に複数のエージェントを用いた場合に探索効率を上げる効果が大きいことも示した。
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