研究概要 |
本研究では,TVやビデオなどといった高機能な家庭電化機器(以下,家電機器)に加えて,炊飯器や電灯,電源タップといった低機能の家電機器もインターネットに組み込むことを目標とし、このような機能を実現するための基本的なプロトコルを定義し,PC上で実装することで,その有用性を検証する. 研究実績は以下の通りである。 1.プロトタイプシステムを実際に使用することで問題点を明らかにし、昨年度仕様を決定した自動設定プロトコルに再検討を加えた。特に家電機器が移動することによってIPアドレスが変化した場合でも、他の機器との通信がとぎれないLIN6という方法を設計し、実装した。 2.家電機器に加えて、インターネット上のルータも自動設定するプロトコルを検討した,具体的な手法としては、ルータには、DHCPにより接続される機器のアドレス空間も、そのルータ自身のIPアドレスと同時に通知する。また、隣接ルータやホストを自動的に発見し、リンクの(QoS(帯域・遅延)も含めたりンク情報も自動的に広告するプロトコルを作成した。 3.再検討を加えたプロトコルとルータの自動設定プロトコルをPC上に実装した。なお研究の効率的な推進のため,プログラミングの一部をソフトハウスに外注した。
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