• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

レートを最小化する予測器を用いた画像データの可逆圧縮に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12750350
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関東京理科大学

研究代表者

松田 一朗  東京理科大学, 理工学部, 助手 (70287473)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード画像符号化 / データ圧縮 / 可逆符号化 / 予測符号化 / レート最小予測 / 可変長符号化 / 色座標変換 / ラダー回路網 / 最適予測 / 予測誤差の情報量 / 適応予測 / クラス分類
研究概要

1.可逆符号化方式の実装と評価
レートを最小化する予測器を用いた可逆符号化方式を開発し,その性能評価を行った.前年度の検討より,レートを最小化する予測器を設計するには,予測誤差の分散の逆数で重み付けされた2乗誤差和を最小化すれば良いことが明らかになっている.この予測誤差の分散は一般に未知であるため,近傍画素のコンテクストモデリングによってその値を推定しているが,予測誤差を符号化する際もこの分散値に基づいて画素単位で可変長符号を切り替えることにより適応的なエントロピー符号化が可能となる.実際にこのアルゴリズムをC言語で実装し,多数のテスト画像を対象として符号化性能の評価を行った.その結果,提案方式は国際標準方式のJPEG-LS方式に対して約0.30bits/pel低い符号化レート達成するなど,可逆符号化方式として極めて高い水準の性能を有していることが実証された.
2.カラー画像符号化への応用
RGB3信号で構成されるカラー画像は各色信号間に高い相関を有しているため,これらを効率良く符号化するためには,何らかの方法で上記相関を除去することが必要である.非可逆符号化の場合,RGB信号を別の色空間に色座標変換する方法が一般的であるが,可逆符号化では色座標変換に伴う歪の発生が問題となる.本研究では,ラダー回路網を用いた可逆変換法に着目し,可逆符号化のための色座標変換アルゴリズムを開発した.予測誤差の情報量が最小となるように予測器とラダー回路係数を交互に最適化することにより,RGB信号を直接符号化する場合に比べて0.15〜1.90bits/pel符号化レートが削減された.また,JPEG-LSと比較して0.68〜2.31低い符号化レートを達成するなど,カラー画像の可逆符号化に関しても提案方式の有効性が明らかとなった.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 松田 一朗: "Lossless Coding of Color Images Using Adaptive Lossless Color Transformation and Minimum-Rate Predictors"Proceedings of the International Picture Coding Symposium(PCS 2001). 199-202 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 千葉 浩太郎: "可逆符号化のためのリフティング係数の最適化"映像情報メディア学会年次大会講演予稿集. 109-110 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 本橋 毅: "レートを最小とする予測器を用いた準可逆符号化"映像情報メディア学会年次大会講演予稿集. 111-112 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 千葉 浩太郎: "Wavelet係数の分類に基づいたリフティング係数の最適化"第16回画像符号化シンポジウム(PCSJ 2001)予稿集. 43-44 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 松田 一朗: "可逆符号化のためのレートを最小とする予測器の設計と評価"電子情報通信学会論文誌(D-II). Vol.J85-D-II,No.3. 448-456 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 白井 規之: "画素/ブロック適応予測を用いた画像の可逆符号化"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.101. 8 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 白井 規之: "レートを最小とする予測器を用いた画像の可逆符号化-画素適応予測の併用による性能改善-"電子情報通信学会総合大会講演論文集. D-11-36. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ichiro Matsuda: "Design of a Minimum-Rate Predictor and its Application to Lossless Image Coding"Signal Processing X, Theories and Applications, (Proceedings of EUSIPCO-2000). Vol.II. 1205-1208 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Ichiro Matsuda: "Lossless Coding of Still Images Using Minimum-Rate Predictors"Proceedings of 2000 IEEE International Conference on Image Processing (ICIP 2000). Vol.I. 132-135 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森弘史: "適応的色変換を用いたカラー画像の可逆符号化"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.100,No.462. 49-54 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森弘史: "レートを最小とする予測器を用いたボリュームデータの可逆符号化"映像情報メディア学会年次大会講演予稿集. 375-376 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森弘史: "レートを最小とする予測器を用いたカラー画像の可逆符号化"電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集. D-11-31 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森弘史: "レートを最小にする予測器を用いたカラー画像の可逆符号化-適応的色変換による性能改善-"第15回画像符号化シンポジウム(PCSJ 2000)予稿集. 31-32 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 吉川剛: "レートを最小とする予測器を用いた画像の可逆符号化-可変ブロックサイズ分割に基づいたクラス分類による性能改善-"電子情報通信学会総合大会講演論文集. D-11-16 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森弘史: "適応的色変換を用いたカラー画像の可逆符号化に関する一検討"電子情報通信学会総合大会講演論文集. D-11-34 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi