研究課題/領域番号 |
12750372
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システム工学
|
研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
日高 宗一郎 国立情報学研究所, 実証研究センター, 助手 (70321578)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 並列離散事象シミュレーション / PDES / オブジェクト移送 / プロセッサ割り当て / serialization |
研究概要 |
利用可能なプログラミングパラダイムについて 並列処理技術一般の分野で最近広まってきた負荷分散ツールについて調査した。ネットワーク経由のサービスのためのサーバの負荷分散機構は商用ベースでも多数見受けられたが、米国Sandia国立研究所で開発されているZoltanはデータ構造の移送ツールを含めた総合的な動的負荷分散ツールであり、本研究に最も関連性のあるツールとして調査を行った。Zoltanもオブジェクト指向であり、汎用性の高い分、ユーザがデータ構造の直列化と展開のコードを提供する必要がある。 各コンポーネントの設計と評価について データ構造の移送の際に必要なコストの重要な位置を占めるオペレーティングシステムレベルでの通信機構に関連して、割り込み処理機構やDMA機構について調査を行った。割り込み処理については身近でテストのしやすいインテル社のチップセットを対象にし、割り込みコントローラの制御自体にもかなりのCPUサイクルが費やされてしまうことに注意する必要があることが判明した。また本研究の主な実験環境のひとつである共有メモリ型並列計算機SR8000について、ユーザレベルでの自由度がもっとも高いリモートDMA転送機構について調査を行ない、メッセージの送信順到着を保証する機構など、コンポーネントの設計に注意すべき点が明らかになった。 統合開発環境の構築について 上述のSR8000はバッチシステムで管理されており、インタラクティブな処理が非常に制限されているため普段TSSシステムに慣れているユーザには馴染まないと思われる。インタラクティブコマンドと同一インタフェースのコマンドでスクリプトを記述することなしにジョブを直接投入出来るインタフェースを作成した。
|