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不規則形状3次元粒子からなる粒状体の数値解析手法の開発とせん断層構成則の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12750440
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関筑波大学

研究代表者

松島 亘志  筑波大学, 機能工学系, 講師 (60251625)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード粒子形状 / 個別要素法 / 粒状体 / せん断強度 / 不規則粒子形状 / 粒子形状指標
研究概要

近年のコンピュータの進歩と共に、粒子を離散的に扱う数値解析手法が注目されているが、このような解析手法に、砂や礫などの不規則粒子形状の影響を取り込むことが本研究の第1の目的であり、また、それによって得られた知見を基に、連続体解析に用いるせん断層構成則を検討することが、第2の目的である。
本研究ではまず、複雑な粒子形状をなるべく少ない基本要素(円や球)で精度良く表現するためのアルゴリズムの構築を試みた。具体的には、最適な円、球要素の配置および大きさを動的な収束計算で見つけ出すアルゴリズムを新たに考案し、その適用性や精度についての検証を行った。その結果、2次元の粒子については、10個程度の円要素でかなりの精度(表面誤差1%程度)で形状を表現できるが、3次元粒子については、より多くの球要素が必要であり、多くの数値計算時間を要することが分かった。
次にせん断層構成則、すなわち歪みの局所化発生後の構成則に関しては、peak強度、残留強度、ひずみ軟化率、せん断層幅が主要なパラメータとなるが、これらの検討のためには数多くのシミュレーションが必要となるため、上述の手法よりも計算時間が少なくて済む、正多角形、楕円形、円形の各要素形状を用いた2次元個別要素法単純せん断試験を行い、詳細な検討を行った。その結果、粒子間接触点に作用するモーメントの大きさが、上述の主要なパラメータに大きく関わっていること、すなわち、粒子形状によって粒子間接触点での相対回転がどの程度抑制されるかが重要であることが明らかとなった。別の見方をすれば、形状を厳密に表現しなくても、この「接触点モーメント」の大きさが等しい粒子を用いれば、同様のマクロな力学特性が得られるため、不規則形状3次元粒子を、比較的少ない計算時間で解析できる手法として利用できると考えられる。
現在、この検証をより一般的な粒子形状を用いたシミュレーションによって行っている。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T. Matsushima: "Grain-shape effect on peak strength of granular Materials"Proc. 10IACMAG(Computer Methods and Advances in Geomechanics). 1. 361-366 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 松島亘志,小長井一男: "Grain-shape Effect on Peak Strength of Granular Materials"Computer Methods and Advances in Geomechanics. Vol.1. 361-366 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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