研究課題/領域番号 |
12750493
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
神子 直之 茨城大学, 工学部, 助教授 (70251345)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 微量有害物 / 河川水質 / バイオアッセイ / 河川底泥 / リン吸着剤 / 自浄作用 / 農薬 / 酸素消費速度 / リン吸着材 / オゾン処理 |
研究概要 |
本研究により得られた成果は、以下の3点に集約することができる。 1.河川水および底泥における毒性物質の存在 河川底泥から有機溶媒で抽出した画分には、アルテミア(ブラインシェリンプ、あるいはシーモンキー)への致死作用が見られた。これは、農薬等が環境中に残留していることを強く示唆し、河川の自浄作用への影響が懸念された。 2.河川水からのリン除去手法の確立 湖沼の富栄養化における原因物質の一つであるリンを、廃陶土を原料とするセラミックを表面処理した吸着剤で長期にわたり効率的に除去することができた。 3.微量有害物による河川水質変化への影響 河川底泥に含まれる好気性微生物を馴養し、農薬を添加して酸素消費速度を測定したところ、共存する有機物が少ない場合に酸素消費の抑制が顕著で、自浄作用への微量有害物の悪影響が確認された。 上記の結果は必ずしもお互いに結びついていないが、微量有害物が河川の自浄作用を抑制することが明らかになり、河川水からの直接除去が技術的に難しかったリン除去法の開発がなされたことで、河川浄化のための重視すべき点が明らかになったと考えられる。
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