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循環型社会実現のための含水率の高い有機性固形廃棄物の可溶化処理システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12750498
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関山口大学

研究代表者

今井 剛  山口大学, 工学部, 助教授 (20263791)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード循環型社会 / 有機性固形廃棄物 / 高含水率 / 余剰汚泥 / 高速回転デイスク / 剪断破砕 / 可溶化 / 資源回収 / 高速回転ディスク
研究概要

本研究では維持管理が容易でコストの低減が期待できる物理的分解法の1つである高速回転ディスク(新規に制作)による余剰汚泥の可溶化に関する検討を行った。また、前加温による可溶化の促進効果について検討した。本研究では下水処理場から排出される余剰汚泥を対象として可溶化の検討を行った。装置の運転条件には汚泥の種類によって、汚泥濃度、処理時間、ディスク間隔、回転数の組み合わせに最適条件があるものと考えられる。その最適条件を把握するために可溶化率の比較ならびに、それに要するコストの比較を行った。
以下に本研究によって得られた成果をまとめる。
(1)ディスク処理の前処理としての加温を行うことで初期の可溶化率を高くでき、処理時間の短縮が可能である。
(2)回転数が高いほど初期の可溶化率を高くできるが、回転数が低く初期における可溶化率が低くても処理時間を長くすることで可溶化率を高くできる。
(3)ディスク間隔の違いによる可溶化率の差はほとんどみられず、間隔を大きく設定でき、さらに1枚のみの回転ディスクによる汚泥の可溶化処理が十分に可能であることが実験的に示された。ディスク1枚のみで汚泥の可溶化処理が可能であることは、装置製作費、実際の使用やメンテナンス等の観点から極めて有利である。
(4)より安価な処理を行うための条件としては、高汚泥濃度で、比較的高回転速度(4500〜5000rpm)で短い時間処理を行うこと、あるいは高汚泥濃度で、低回転速度で比較的長い時間処理を行うことである。
(5)可溶化処理を行った余剰汚泥は1日程度の時間で50%の消化率(嫌気的消化)が実現でき、十分に実用化が可能なレベルである。
(6)可溶化処理を行った余剰汚泥の好気的生分解特牲に関する実験結果から、本高速回転ディスクプロスを適用することで余剰汚泥無発生型の好気性排水処理プロセス実現の可能性が強く示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Imai, M.Fukagawa, M.Ukita et al.: "A study on solubilization of excess sludge by high speed rotary disk process"Asian Waterqual 2001, First IWA Asia-Pacific Regional Conference, Fukuoka-Japan, Proceedins I. I. 931-936 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 深川勝之, 今井 剛, 高野剛彦: "高速回転デイスクによる余剰汚泥の可溶化"環境技術. 30・11. 866-871 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 今井 剛, 浮田正夫, 深川勝之 他: "高速回転ディスクによる余剰汚泥の高効率可溶化処理に関する研究"環境工学研究論文集. 38. 131-139 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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