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非鉄金属薄板を挿入した高カボルト摩擦すべり接合部に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12750516
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関九州芸術工科大学

研究代表者

吉岡 智和  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (40304852)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード高力ボルト / 摩擦接合 / 摩擦係数 / すべり係数 / ボルト軸力 / 銅合金 / ダンパー / アルミニウム / ダンバー
研究概要

3種類の銅合金板(純銅,黄銅,りん青銅)を挿入した高力ボルト摩擦すべり接合単体要素試験体の動的載荷実験を実施した結果,次の知見が得られた。
1.挿入銅合金板の強度の影響
本実験の範囲では,純銀(0.2%耐力149MPa)を摺動材とした試験体の初摺動時および最大すべり係数(^*1)は,黄銅(0.2%耐力201MPa)とりん青銅(0.2%耐力597MPa)のそれに比較し有意に大きくなる傾向が観られた。一方,黄銅とりん青銅ではすべり係数の大きさに有意差は認められなかった。また,摺動材毎に同一実験条件で行った3つの実験結果から得られたすべり係数のばらつきは,黄銅が最も小さくなった。
^*1:すべり係数とは,摩擦力を初期導入ボルト軸力と摩擦面数で除した値
2.初期導入ボルト軸力の影響
本実験の範囲では,純銅板およびりん青銅板を摺動材とした試験体では,初期導入ボルト軸力と摺動時のすべり係数の大きさに,明確な相関は観察されなかった。一方,黄銅板を摺動材とした試験体では,初期導入ボルト軸力が大きい程,すべり係数が大きくなる傾向が観察された。
3.すべり係数の評価式の提案
平成12,13年度の実験研究の結果から,比較的安定したすべり係数を示した高強度アルミニウム合金板および黄銅板を摺動材として挿入した高力ボルト摩擦すべり接合要素のすべり係数評価式を,実験結果の回帰分析より求めた。
4.まとめ
本実験の範囲における,銅合金板を摺動材として挿入した高力ボルト摩擦すべり接合要素の摩擦すべり性状を明らかにした。加えて,高強度アルミニウム合金板および黄銅板を挿入した高力ボルト摩擦すべり接合要素のすべり係数評価式を提案した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉岡智和: "非鉄金属板を摺動材として利用した高力ボルト摩擦すべり接合の摩擦すべり性状"日本建築学会研究報告,九州支部,構造系. 41・1. 385-388 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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