研究課題/領域番号 |
12750555
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐野 友紀 名古屋市立大学, 芸術工学部, 助手 (70305556)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高齢者 / 健常者 / 避難 / 火災 / バーチャル リアリティ(VR) / シミュレータ / バーチャル・リマリティ / 安全 / 有効性 / 評価 |
研究概要 |
本研究では、火災時の避難を対象として、高齢者などの弱者と健常者とが混在する状態を取り上げて研究を行った。実空間ではなくVirtual Reality技術を用いた仮想空間で再現し、避難実験を行うことで、高齢者の避難時の行動特性を明らかにするとともに、混在によって新たに発生する問題点を見いだした。具体的には、第一に文献資料・実験から、避難時に必要となる身体能力・機能の整理および高齢者の身体能力の実体の整理を行った。これにより、実験を通して防火戸は開放重量が大きいため、高齢者・車椅子利用者にとっては、開放が困難であることを見いだした。また、身体動作データは、VR避難シミュレータの動作パラメータを規定する基礎資料とした。第二にVRを用いた避難シミュレータの開発を行った。シミュレータでは、Head Mounted Displayを用いて3次元仮想空間内を360゜見回し、自由に移動しながら避難体験が可能である。仮想空間内には居室、廊下、階段、防火シャッター、防火戸、炎、煙避難誘導灯、他の避難者、非常警報を再現した。また、避難者の行動設定として、歩行速度、見回し速度、操作に対する反応速度、視界の明快さ(視力)の変更を可能とし、高齢者の立場での避難を可能にした。第三にシミュレータを用いて、大規模商業施設を想定した仮想避難実験を行った。その結果、高齢者は身体能力の低下により、避難誘導灯を見落とし、避難経路を誤認する割合が高まること、多数の人が向かう避難口に避難者が向かいやすいことを確認した。また全被験者に共通して、防火シャッターの降下により、日常利用している状態と風景が一変することで、避難経路の誤認率が高まることを見いだした。加えて、高齢者と健常者が混在して避難する状態を再現することで、高齢者が避難に後れをとる事を確認し、その際、全体の避難速度は遅い避難者の速度に近づくことを示すとともに、速度の遅い高齢者は心理的により不安な状態になることを確かめた。
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