• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ジグザグ形状微小磁性体における磁気・伝導現象

研究課題

研究課題/領域番号 12750580
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 金属物性
研究機関東京工業大学

研究代表者

谷山 智康  東工大, (総合)理工学研究科(研究院), 助手 (10302960)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード微細加工 / ドライエッチング / 強磁性金属 / 磁気抵抗 / 磁区構造
研究概要

電子線リソグラフィおよびリフトオフの手法を用いて,高品質なCoおよびNiジグザグ細線を作製した.作製したジグザグ細線のジグザグ波数ベクトルkに対して磁場を平行および垂直に印加することにより,ジグザグ形状の角付近に異なる磁区構造を形成されることに成功した.
次に形成した異なる磁区構造に対する電気抵抗測定から,異なる磁区構造が電気伝導に与える影響を検討した.Co細線においては,ジグザグ形状の角付近に現れる磁化配列が電気抵抗を減少させるのに対して,Ni細線においては,磁化配列が電気抵抗を増加させることが明らかとなった.これらの相違は,物質の形状異方性の違いを反映したジグザグ形状の角付近における微視的なスピン配列の違いに起因するものと推察される.
このような微視的なスピン構造の違いを明確にするために,マイクロマグネティクスシミュレーションにより,ジグザグ形状の角付近におけるスピン構造を予測した.その結果,Coに対しては磁束が細線の角からわき出す対称的な磁化配列が得られるのに対して,Niに対しては磁束のわき出しに加え,細線の角付近での磁化配列に変調が加えられた構造が得られた.また,磁気力顕微鏡によりジグザグ形状の角付近における磁区構造観察を行った.観察結果はマイクロマグネティクスシミュレーションによる計算結果と非常に良く対応しており,CoおよびNi細線の磁気抵抗の相違が,この磁化配列の微視的な変調に起因しているという考察を支持するものである.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Taniyama: "Magnetotransport and spin configurations in patterned ferromagnetic wires"J.Magn.Magn.Mater.. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤徹哉: "磁性体の低次元化に伴って発現する磁気特性"材料科学. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi