研究課題/領域番号 |
12750592
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉川 彰 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (50292264)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 超高温酸化物 / 人口臓器応用素材 / ファイバー技術 / サファイアファイバー / アパタイトファイバー / 単結晶ファイバー / 人工臓器 / 融液成長 / マイクロ引下げ法 / 酸化物 |
研究概要 |
最近、医学の進歩により生体からの拒絶反応のない素材による人工臓器の開発は極めて強い社会的要請を受けている。本研究においては、本研究室独自開発のマイクロ引き下げ法という新結晶成長技術を用いて、社会的要求に応じて、人工臓器応用素材として評価されているサファイヤ(2000℃)、アパタイト(1680℃)などの超高融点酸化物に対して、超高純度・高品質ファイバー単結晶の融液成長方法を確立した。 特筆すべきは、flexibilityをもつ超微細ファイバーのための細径化法を確立し、フレキシブル酸化物単結晶ファイバーという新素材作製技術開発に成功したことである。具体的には、以下のような結果が得られた。 1.超高融点酸化物単結晶ファイバー作製技術の確立:独自開発のマイクロ引き下げ法に改良を加えて、2000℃域の超高融点をもつsapphire、YAG(Y_3Al_5O_<12>)およびいろいろな共晶体などの高融点酸化物単結晶ファイバーの作製技術を確立した。 2.ファイバーの細径化技術確立:ファイバー結晶作製時には坩堝先端にメニスカスを保持するが、この坩堝先端の形状とファイバー結晶の径の間に強い相関関係が存在するのを見出しており、この解析結果を応用し、直径150μmφまでの細いファイバーを作製する技術を実現した。 3.フレキシブルファイバー単結晶作製:細径化が150μmφに達したことにより、10cm以下の巻取り半径をもつフレキシブルなファイバー単結晶作製技術が確立された。この細径化技術は今後、多様な分野への応用が期待される。
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