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バイオターゲティング素子合成に適した活性制御型ホスホリパーゼDの創製

研究課題

研究課題/領域番号 12750699
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関金沢大学

研究代表者

荻野 千秋  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (00313693)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード変異体解析 / リン酸基転移反応 / ホスホリパーゼD / リン脂質
研究概要

昨年の研究報告により、ヒスチジン(H)、リジン(K)、アスパラギン酸(D)から構成されるその保存領域はHKDモチーフ(HxKxxxD)と呼ばれ、PLD酵素活性には必須であることが明らかとなっている。またそれぞれのHKDモチーフの下流にはグリシン・グリシン(GG)モチーフとグリシン・セリン(GS)モチーフが存在することも明らかとなっている。本年度はHKDモチーフとGG-GSモチーフに関して部位特異的アミノ酸置換を行い、触媒機能変換に関して解析を行う。最後にタンパク質立体構造予測ソフトを用い、野生型PLD酵素と変異導入PLD酵素の立体構造変化について予測を行い、触媒作用の変化と立体構造変化の相関関係について解析および考察を行う。
点変異導入による部位特異的アミノ酸導入の影響の解析から、触媒活性においてHKDモチーフ内のヒスチジン、リジン、アスパラギン酸残基は必須であることが明らかとなった。また、GG-GSモチーフに変異を導入したところ、いくつかの変異体に関してリン酸基転移反応活性が野生型と比較して10倍以上に向上した。これらの変異体については今後立体構造を実際に結晶解析を行って検討しなければならないが、現段階ではGG-GSモチーフに変異を導入することで何らかの触媒作用変化がおきたものと考えられる。さらに、486番目のチロシンに変異を導入したところ、HKDモチーフ同様活性が1/3以下に減少したことから、このチロシン残基もリン酸基転移反応活性に重要な影響を及ぼしているということがあきらかになった。また触媒活性が向上したGG-GSモチーフ変異体について、タンパク質立体構造予測ソフトを使用して立体構造を解析したところ、GG-GSモチーフに変異を導入することによりある特定の構造変化を示す1つのループ構造が確認された。このことから変異導入によるループ構造の変化が、触媒活性に影響を及ぼしているものだと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] C.Ogino et al.: "Identification of novel membrane-bound phospholipase D from Streptoverticillium cinnamoneum"Biochimica et Biophysica Acta. 1530. 23-31 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] C.Ogino et al.: "Improvement of transphosphatidylation reaction model of phospholipase D from Streptoverticillum cinnamoneum"Biochemical Engineering Journal. (In press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Chiaki Ogino et al.: "Identification of novel membrane-bound phospholipase D from Streptoverticillium cinnamoneum, possessing only hydrolytic activity"Biochimica et Biophysica Acta. 1530. 23-31 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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