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希土類イオンドープ有機無機複合体の高次機能化

研究課題

研究課題/領域番号 12750745
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学
研究機関近畿大学

研究代表者

岩崎 光伸  近畿大学, 理工学部, 助手 (20278740)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード有機無機複合体 / 近紫外域固体レーザー / Eu^<2+>イオン / 光還元 / ゾル-ゲル法 / 配位子場 / ゾルーゲル法
研究概要

本年度の研究で明らかになった主な知見
1.ゾル-ゲル法により近紫外可視域が透明なEu^<3+>イオンドープ有機無機複合体を作製することができた。この複合体はSiOSi結合を骨格としていることから化学的耐久性に優れ、かつ透明体であることから,新規光学材料に適用できることを見出した。また,フルオロ(クロロ)プロピル基を有するシリコンアルコキシドを出発原料に用いることにより、Eu^<3+>イオンの第一配位球の配位子場を擬似ハライドガラス構造に制御できた。
2.エキシマレーザー照射により、複合体中のEu^<3+>イオンをEu^<2+>イオンに効率よく光還元することができた。Eu^<3+>-Clの電荷移動遷移に相当するエネルギー(波長)を照射すると還元効率が一番高くなることから,光還元反応はEu^<3+>-C1結合がラジカル的に開裂し、Cl・はEtOHにトラップされ、Eu^<3+>・はEu^<2+>に還元されると推測した。
3.有機官能基の種類および量を変化させることにより,近紫外域の発光波長,発光波長幅および蛍光寿命を自在に制御できることを見出した。複合体中のハロプルピル基が多いものほど,発光波長は短波長側へシフトし,蛍光寿命が長くなったことからも,Eu^<2+>イオンまわりの配位子場はハライドガラス類似になったことが明らかになった。
4.フルオロプロピル基含有シリコンアルコキシドをEu^<2+>イオンに対して50倍モル量用いてEu^<2+>イオンドープ有機無機複合体を作製したものの光学特性は最大発光波長420nm,量子効率10%であることから,このものは近紫外域波長可変固体レーザー材料として非常に高いポテンシャルがあることが確認できた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Iwasaki: "Photoreduction of Europium (III) in sol-gel derived inorganic-organic hybrid materials"Journal of Sol-Gel Science and Technology. 19・1/2/3. 357-360 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 岩崎光伸: "ゾルゲル法有機無機複合体中に導入した金属イオンの配位子場制御とその特性"色材協会誌. 73・4. 192-197 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤征司郎: "顔料の事典"朝倉書店. 601 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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