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ワンポット多段階反応を利用した非天然型芳香族アミノ酸の合成

研究課題

研究課題/領域番号 12750752
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関岡山理科大学

研究代表者

折田 明浩  岡山理科大学, 工学部, 講師 (30262033)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードスルホン / 芳香族化合物 / アセチレン / マガジンラック / 結晶 / NMR / アミノ酸 / ビルディングブロック / 芳香環 / 保護 / 脱保護
研究概要

私はこれまでにスルホンの2重脱離反応を利用した芳香族化合物の簡便な合成法を確立している。本研究はこの反応を鍵ステップとしてアミノ酸など様々な官能基を有する芳香族化合物の合成を目指した。当初、アミノ酸残基を保護したスルホンを合成し出発原料に用いる予定であったが、満足できる結果は得られなかった。一方、この研究過程において、極めて興味深い芳香族化合物の合成に成功した。すなわち、2組のジフェニルアセチレンがVの字型に向かい合った「マガジンラック型分子」の合成に成功した。ここで得られた「マガジンラック型分子」は特異な3次元構造を持つことから構造有機化学的に興味が持たれる。さらに、ホスト分子としての認識能や有機材料としての様々な機能が期待されるが、これまで合成に成功した例は知られていない。一方私は、これまでの研究過程で蓄積してきた知見を基に、芳香族アセチレン化合物のカップリング反応を鍵反応として「マガジンラック型分子」の合成を実現した。ここで得られた「マガジンラック型分子」のX線構造解析を行ったところ、結晶中では「マガジンラック型分子」が大きく歪んでいることが観測された。また、芳香環部分が異なる「マガジンラック型分子」でも結晶中では分子が大きく歪んでいることが分かった。一方、「マガジンラック型分子」の溶液中での挙動をNMRで観測したところ、分子全体が極めて高い対称性を保っていることが分かった。また、低温NMRを観測した場合にもこの高い対称性が見られたことから、溶液中ではこの「マガジンラック型分子」が極めて柔軟であり、コンフォーメーションが容易に変化することが分かった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Orita, L.Jiang, M.Tsuruta, J.Otera: "Novel π-conjugated cyclophanes : magazine rack molecules"Chem. Lett.. 343. 136-137 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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