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シクロファン型糖クラスターを用いたDNA複合体の構築と性質

研究課題

研究課題/領域番号 12750769
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関九州大学

研究代表者

林田 修  九大, 助教授 (20231532)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード糖クラスター / 糖鎖-DNA相互作用
研究概要

シクロファン型糖クラスターを用いたDNA複合体の構築と性質本研究においてはリン酸イオンと相互作用することがわかっているオリゴ糖クラスターを合成し、DNAとの複合体形成について検討した。また、オリゴ糖クラスターの糖鎖の長さを二糖から七糖へ系統的に変えて、糖クラスターの会合挙動やDNAとの相互作用がどのように変化するかを調べ、糖鎖-DNA相互作用について解明することを目的とした。具体的な成果は以下のとおりである。
1.糖クラスターの合成
グルコースを単位とするオリゴ糖(二糖、五糖、六糖、七糖)をシクロファン骨格に8個導入した糖クラスターを合成した。シクロファン骨格には同時にアルキル鎖を導入したことこから、両親媒性の分子特性を有することがわかった。
2.糖クラスターの会合挙動
両親媒性糖クラスターの水中における会合形態や会合特性を透過型電子顕微鏡観察および動的光散乱法により評価検討した。動的光散乱法による解析から、水中では粒径3-10nmの小さな会合体と200-500nmの大きな会合体を形成していることがわかった。大きな会合体は透過型電子顕微鏡観察によっても確認され、ベシクル様の会合形態をとっていることがわかった。
3.糖クラスターとDNAとの複合体形成
糖クラスターとプラスミドDNA(pBR322)との複合体形成はゲル電気泳動から確認した。また、子牛胸腺DNA複合体を形成することも融解温度の高温側へのシフト、円二色性スペクトルにおけるCD強度の変化から確認された。糖クラスターの鎖長が長くなるにつれて、これらDNAとの相互作用が強くなることが示唆され、糖鎖-DNA相互作用の解明に関する重要な知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] O.Hayashida: "Macrocyclic Saccharide Bundles as A New Type of Firm DNA Binders"Chem.Lett.. (3)(in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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