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ユリ科ネギ属作物の不定胚形成に関する組織・形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12760015
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岩手大学

研究代表者

金澤 俊成  岩手大学, 教育学部, 助教授 (20261464)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードユリ根ネギ属作物 / 不定胚 / 形態形成 / ユリ科ネギ属作物
研究概要

ユリ科ネギ属作物における不定胚形成の条件を検討するために、材料としてネギの種子を用い、発芽後の実生について培養を行った。形態形成能の高いembryogenicの性状を有するカルスは、2,4-DとBAの組み合わせにより、2,4-D1〜10μMを添加した場合に認められた。形成されたカルスは粒状や棒状の組織の集合体からなり、組織の表面は滑らかで光沢がみられた。また、細胞間の結合が弱く、組織の生長に伴い容易に遊離することが特徴であった。カルスの色には濃緑色および淡黄色が認められ、濃緑色のカルスについては、カルスの表面から器官の分化が観察された。淡黄色のカルスについては、継代培養により濃緑色の組織が形成され、器官の分化が認められたほか、器官の分化を経由せずにカルスの状態を維持することが可能であった。2,4-Dの濃度が高い場合には、カルスの形成が顕著であったが、形成後に白色となり枯死する個体が多く、器官の分化はみられなかった。ネギにおいては、種子由来の実生について培養を行うことにより、形態形成能の高いembryogenicの性状を有するカルスを形成することが明らかとなった。また、形成されたカルスには器官の分化がみられるとともに、器官の分化を経由せずにカルスの状態を継続的に維持することが認められたことから、形態形成能の高いカルスを同調的に形成することにより、器官分化の構造の解明や有用形質を有する植物体の再生が可能であることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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