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気相組成の制御によるチューリップりん茎の低温感応の抑制と長期低温貯蔵法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12760023
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

稲本 勝彦  大阪府立大, 農学生命科学研究科, 助手 (50223235)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードチューリップ / CA貯蔵 / 低温感応 / 子球
研究概要

1.花芽形成前におけるCA低温貯蔵
'ガンダー'を供試した.7月6日に花芽未形成のりん茎を入手し,気相をCA条件(O_24%,CO_23%,N_293%)とする-2℃で8,12,16,20週間貯蔵した.対照は冷蔵庫内のなりゆきの気相とした.-2℃貯蔵終了後りん茎を20℃と30℃にわけて4週間貯蔵し,引き続き20℃に移し,4週間後に貯蔵を終えた.貯蔵終了時に花芽,外子球,内子球の乾物重を測定した.
-2℃貯蔵終了時から8週間目において,内子球,外子球の乾物重をみたところ,-2℃貯蔵をCA条件とすると,30℃貯蔵の有無に関わらず内外子球の肥大がほとんどみられなかった.また,花芽の乾物重もCA条件により小さくなった.この結果から低温貯蔵中のCA条件が子球の肥大を抑制することがわかった.
2.花芽形成後におけるCA低温貯蔵
'ガンダー'りん茎をりん茎入手後から30℃で1週間,さらに20℃で6週間貯蔵し,花芽分化を完了させた.その後気相を冷蔵庫内のなりゆき(対照)あるいは1.と同じCA条件とする-2℃下で8,12,20週間貯蔵した.その後このりん茎を用いて水耕により栽培するとともに,さらに20℃で8週間乾燥貯蔵し,花芽,子球の生長を調査した.
貯蔵中の気相をCA条件とすると,貯蔵終了時の内外子球の乾物重は,対照区と比較して小さくなった.これらを栽培したところ,CA区で開花率が高くなった.また,-2℃貯蔵期間の延長に伴い,20℃8週間貯蔵終了時に花芽の枯死が認められたが,その枯死率は対照区の方がCA区と比較して大きくなった.対照区における開花率の低下や花芽の枯死は,低温に感応して肥大が促進された子球との養分競合が一つの原因となっているものと考えられた.この低温感応は,CA条件によって著しく抑制され,開花率の低下や花芽の枯死が防止されたものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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