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脂質性情報伝達物質の生体内産生に関わる新規リパーゼの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 12760089
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関京都大学

研究代表者

森山 達哉  京都大学, 農学研究科, 助手 (60239704)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードジアシルグリセロール / リパーゼ / クローニング / 2-AG / リピドメディエーター / 膜タンパク質 / 組織分布 / アイソザイム / ジアシルグリセロールリパーゼ / メンブレンプロテイン / カンナビノイド / 2-アラキドノイルグリセロール / イノシトールリン脂質
研究概要

2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)は最近発見された機能性脂質分子であり、カンナビノイドレセプターに対する内因性のリガンドである。2-AGは記憶や免疫作用に関わる可能性が示唆されているが、その生理的意義は未だ明確ではない。ジアシルグリセロール(DG)リパーゼは生体内における2-AG産生酵素の有力な候補である。そこで、カビのDGリパーゼとホモロジーを有するヒト胎児脳由来のESTクローンを基に、5'-RACE法によってヒト脳由来cDNAライブラリーより完全長cDNAを得た。推定されるアミノ酸配列を解析したところ、本クローンはリパーゼの活性中心コンセンサス配列を有する672アミノ酸からなるタンパク質をコードし、N末端側に4つの膜貫通ドメインを有している膜結合型タンパク質であるとが示唆された。この遺伝子は脳や肝臓、胎盤、免疫細胞などの多くの組織で発現していた。本遺伝子をCOS1細胞に発現させたところ、本タンパク質は膜画分に発現した。そのホモジネートを用いてDGリパーゼ活性を測定したところ、コントロールに比べて約2〜4倍の活性上昇が認められ、この活性はDGリパーゼの特異的な阻害剤によって完全に阻害された。以上より、ヒト膜結合型DGリパーゼのクローニングに成功したと考えられる。さらに、本分子のアイソザイムをデータベースにて検索したところ、ホモログと考えられるクローン(KIAA0659)を見いだした。このクローンは完全長でなかったので、キャップサイトハンティング法によって5'-上流部を得た。こうしてこのホモログに関しても完全長の塩基配列を取得した。このクローンもリパーゼの活性中心コンセンサス配列を有し、N末端側に4つの膜貫通ドメインを有している膜結合型タンパク質であることが示唆された。分子サイズは115kDaであった。発現組織を解析したところ、脳に特に多いことが特徴的であった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tatsuya Moriyama: "Molecular cloning and expression of human membrane-bound diacylglycerol lipase"Abstract of seventh international congress on platelet-activating factor and lipid mediators. 114-114 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuya Moriyama: "3-Hydroxy-3-methylglutaryl Coenzyme A Reductase Is Sterol-Dependently Cleaved by Cathepsin L-Type Cysteine Protease in the Isolated Endoplasmic Reticulum"Archives of Biochemistry and Biophysics. 386(2). 205-212 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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