研究課題/領域番号 |
12760092
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
片倉 喜範 九州大学, 農学研究院, 助教授 (50264106)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | テロメラーゼ / 細胞老化 / テロメア / テロメラーゼプロモーター / TGR-β / プロテインキナーゼC-δ / p38 / c-Myc / TGF-β / 核外移行 / プロテインキナーゼC / 有限寿命化 |
研究概要 |
1.TGF-βによるガン細胞への老化誘導 TGF-βの下流シグナル経路であるTAK1経路およびMAPキナーゼカスケード(MKK6-p38)が細胞老化誘導に機能していることを、アデノウィルス発現システムを利用することで初めて明らかにした。つまりTAK1経路およびMKK6-p38経路の活性化により、細胞形態の扁平化と細胞老化マーカーであるβ-ガラクトシダーゼ活性の上昇およびテロメラーゼ触媒サブユニット(hTERT)の転写抑制が観察された。以上の結果から、ストレス系MAPキナーゼとして知られるp38が細胞老化誘導に中心的な役割を担っていることが明らかとなった。 2.hTERTプロモーターの機能解析 hTERTプロモーターの機能解析を進め、その転写制御機構の解明を目指し研究を行った。その結果、上記TAK1シグナルおよびp38の活性化がhTERTプロモーターを、転写活性化因子として知られるc-Myc非依存的に抑制しうることを初めて明らかにした。またさらに、細胞老化に関わる因子として我々が同定したプロテインキナーゼC-δが、hTERTプロモーターをc-Myc依存的に抑制しうることを明らかにした。以上の結果から、hTERTプロモーターは、c-Myc依存的および非依存的経路により、複雑に制御されていることを初めて明らかにした。
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