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精糖過程に生じる廃糖蜜を利用した甲殻類の誘引・摂餌物質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12760129
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関鹿児島大学

研究代表者

安楽 和彦  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (50274840)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード甲殻類 / 廃糖蜜 / カゴ / 餌料 / サトウキビ / 誘引 / 摂餌 / 糖 / 電気生理 / 嗅覚 / 行動
研究概要

前年度までの研究成果により,タイワンガザミ等の甲殻類が,サトウキビ抽出液に対して嗅覚(触覚)を介した高い感受能力を持ち,かつ,その刺激により索餌行動を引き起こすことが実証された。本年度の研究では,廃糖蜜を用い甲殻類の反応行動を明らかにし,操業試験により漁獲餌料としての有効性を検証する。
1)廃糖蜜のイシガニに対する刺激効果の行動学的検証
廃糖蜜を原液濃度(100%)に対して10^<-6>%まで希釈し,各濃度の刺激に対し解発される行動を魚肉抽出液に対する行動と比較分析した。結果,廃糖蜜は魚肉抽出液と同様な索餌行動を引き起こすことが明らかとなり,漁獲餌料としての利用性が示唆された。ただし,魚肉抽出液と比較し,索餌行動が解発される刺激濃度閾値は廃糖蜜で高かった。
2)廃糖蜜のカゴ漁具餌料としての有効性の操業試験による検証
イシガニを漁獲対象とし,鹿児島県沿岸域においてカゴ漁具を用い,廃糖蜜を餌料に試験操業を行った。餌料には,魚肉,魚肉+廃糖蜜,廃糖蜜のみの3種を用い漁獲成績を比較した。結果,廃糖蜜の利用により漁獲効率の有意な向上は認められなかった。また,同様な実験を鹿児島県熊毛海域でのアサヒガニを漁獲対象としたかかり網漁業でも行ったが,漁獲効率の向上は認められなかった。魚肉とサトウキビの併用餌料がタイワンガザミの漁獲効率を増加させることは知られており,かつ,1)の実験により廃糖蜜によりカニの索餌行動を解発し得ることは明らかである。廃糖蜜を漁獲餌料として利用するためには,濃縮により糖濃度を高めるなどの改良が必要であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] B.Mendez Cortez, Kazuhiko Anraku, M.Vazquez Archdale: "Chemical stimuli and behavioral responses of the blue swimming crab, Portunus pelagicus(L.)"日本味と匂学会誌. 7巻3号. 663-666 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Anraku, M.Vazquez Archdale, Rommel Espinosa, B.Mendez Cortez: "Crab Trap Fisheries : Capture Process and an Attempt on Bait Improvement"UPV Journal of Natural Sciences. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] B.Mendez Cortez,Kazuhiko Anraku,M.Vazquez Archdale: "Chemical stimuli and behavioral responses of the blue swimming crab, Portunus pelagicus (L.)"日本味と匂学会誌. 7巻3号. 663-666 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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