• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

輸入米が国内のコメ流通に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12760146
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業経済学
研究機関東北大学

研究代表者

冬木 勝仁  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00229105)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードコメ流通 / 輸入米 / 外食産業 / 食品加工産業 / 卸売業者 / 商社 / SBS(売買同時入札制度) / MA(最低限輸入義務) / 量販店 / SBS
研究概要

今年度は、外食産業・食品加工産業における輸入米の利用実態について、業界団休、所管官庁、個別業者へのヒアリング調査及び資料収集を行い、整理・分析を行った。その結果、以下のようなことが明らかになった。
MAにより、現時点で年間約70万トンのコメが輸入されているが、そのうち国内で流通するのは40万トン弱である。残りは、21万トンが援助用に、10万トン強が備蓄に回されている。国内流通分40万トンのうち、主食用として利用されているのはSBSで輸入されたものを中心にした約10万トンであり、この大部分が外食産業で使用されている。一方、残りの国内流通分30万トン弱は加工用であるが、そのうち10万トン弱は加工米飯等で用いられている。
外食・食品加工産業全体のコメ使用量は233万トンと推計されており、輸入米の比率は1割弱である。このことから、食糧庁の見解では、輸入米は国内流通に影響を及ぼしていない、としているが、業者のヒアリング調査からは、国産低価格米(北海道、青森産米)を輸入米に切り換える実態が明らかになり、部分的ではあれ、国内流通に影響を及ぼしていることが明らかになった。
更に、現在では国産低価格米の代替原料として輸入米を利用するのではなく、外国産地との契約により、有機栽培などの特別なコメを輸入し、積極的に消費者の需要を喚起する外食産業も現れてきており、国内流通への影響の範囲が拡大しつつある。
今後、こうした影響が部分的なものから全面的なものに拡大するかどうかは、WTOでの農産物貿易交渉の結果、及び日本政府のコメ流通政策の動向によるが、現時点でのグローバル化、規制緩和の方向を考えれば、輸入米の位置付けは大きくなっていくことが推測される。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 冬木勝仁: "価格低迷下の稲作経営と農協"農業・農協問題研究. 第26号. 34-46 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 冬木勝仁: "流通再編と市場問題"農業市場研究. 第10巻第2号. 13-27 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 冬木勝仁: "流通再編下の米穀市場"流通再編と食料・農産物市場. 筑波書房・刊. 27-52 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 冬木勝仁: "食料政策と国内農業"日本の科学者. 35巻11号. 5-9 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi