研究課題/領域番号 |
12760150
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
鹿取 悦子 島根大, 生物資源科学部, 助手 (30273923)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | グリーン・ツーリズム / 都市農村交流 / 農山村住民 / 都市住民 / 保全 |
研究概要 |
都市の肥大化が進む中で、余暇時間を自然の中で過ごしたいという都市住民の要求が高いという結果が意識調査から伺えた。その目的もゆっくりと自然を散策する、温泉に入るなど活発に動くのではなくのんびりとしたリラクゼーションを余暇に求めている。一方、欧米諸国とは異なり、長期休暇を取ることができないわが国の労働条件の中で、旅行に費やす余暇時間は実際には多くなく、数ヶ月に1回程度である。こうした状況の中でも、近年、農山村を訪れる都市住民が増加してきている。 農山村にとって、こうした都市住民の余暇活動をグリーン・ツーリズムや都市農村交流などのさまざまな事業に結びつけて地域活性化の手段として活かしていくことが望ましく、実際に各地で取り組まれてきている。リゾート開発はバブル景気の際に展開され、景気の終焉と共に破綻したが、グリーン・ツーリズムや都市農村交流はそのオルタナティブな開発手法として、自然や農林業、生活文化を基調として、地域住民の自主性によって進められていくことが求められている。つまり、単にツーリズムやみやげ物販売を行なうことが目的ではなく、地域資源を利用している農山村住民それぞれが活かされていくことが重要であり、自然も農業、林業、生活文化も保全されてこそ成り立ちうるものである。 また、都市住民の自然に対する要求は強く、生命を支える存在といった精神的な面で深く評価されていること、農山村に求めているのは目新しい観光ではなく、都市に既に失われた或いは手に入れることのできない環境であることが明らかになった。このことから、都市住民にとっての農山村は余暇に過ごすリゾート地という意義付けだけでなく、実利を超えた目的、つまり農山村という場を保全していく意識もまた必要となってくる。したがって都市・農山村双方にとって、農山村という場の中で環境-経済-生活の3つの価値を追求していくことが求められているのである。
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