研究課題/領域番号 |
12760173
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
松嶋 卯月 琉球大学, 農学部, 助手 (70315464)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 切り花 / キク / 真空予冷 / 水ストレス / 呼吸速度 / 蒸散速度 / しおれ / 鮮度保持 |
研究概要 |
本研究における主な目的は、真空予冷を想定した水ストレスに対するキク切り花の生理的応答を明らかにすることである。前年度の結果では、顕著な水ストレス状態に置かれたキク切り花の呼吸が増大する傾向が見られた。本年度は、実験室レベルの簡易真空予冷装置を作成し真空予冷前後の生理的応答を観察した。その結果、次の結果が得られた。 1)真空コントローラおよびロータリポンプを用いて簡易真空予冷装置を作成した。真空チャンバ内の最低圧力は約4torrから約5torrとなり、そのときの試料のキク切り花(品種:ミヤビ)の品温は30分の予冷時間で約9℃に低下した。得られた性能は、実験室レベルでの装置として十分なものであった。 2)真空予冷によって生じる水ポテンシャルの変化を熱電対式サイクロメータを用いて測定した。真空予冷後、真空予冷区の水ポテンシャルは対照区の2倍程度に減少し、顕著な水ストレス状態にあることが明らかになった。 3)真空予冷前後の水分分布を冷中性子ラジオグラフィによって可視化した。冷中性子ラジオグラフィは京都大学実験炉の冷中性子設備(CNS)を用いて行った。真空予冷後のラジオグラフィの画像にはスポット状に水分が減少した部位が認められた。すなわち、葉全体からの水分蒸発だけではなく、一部の組織破壊による水分減少が示唆された。 4)葉緑素計(SPAD)によって真空予冷後の葉緑素量の経時変化を測定した。その結果、真空予冷区の葉緑素量は対照区より早く減少する傾向が見られ、真空予冷によって品質劣化が起こる可能性が示唆された。この品質劣化については今後の研究が必要であると考えられる。
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