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暖地型牧草における「酢酸発酵型」サイレージの生成機作の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12760182
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関宮崎大学

研究代表者

新美 光弘  宮崎大学, 農学部, 助手 (20305064)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード「酢酸発酵型」 / ギニアグラス / ヘミセルロース / 放射性同位体 / 暖地型牧草 / サイレージ / 酢酸型発酵
研究概要

暖地型牧草をサイレージ調製すると,一般的な寒地型牧草とは異なり,pHが高く,乳酸含量が低く,酢酸含量が高い「酢酸発酵型」サイレージとなることがある。しかし現在までこのサイレージが調製される諸条件についての詳細な検討は少ない。そこで本研究代表者は,「酢酸発酵型」サイレージが調製される条件に関して,まずヘミセルロースの分解について着目した。なぜならば,ヘミセルロースは大部分が五炭糖で,五炭糖1分子は発酵に伴い乳酸と酢酸を1分子ずつ生成する。また五炭糖を添加すると酢酸が増加するという報告例があり,本研究代表者は先の研究で,暖地型牧草のギニアグラスについて「酢酸発酵型」サイレージが調製されることを示すとともに,発酵に伴うヘミセルロースの分解と酢酸生成の関係を示唆した。そこで暖地型牧草サイレージにおける酢酸生成源を解明するため,本研究では放射性同位元素の^<14>C で標識したヘミセルロースを添加し,サイレージ発酵における酢酸生成とヘミセルロース消失の関係を検討した。
サイレージはギニアグラスを使用し,開花期に刈取り,^<14>Cで標識したヘミセルロースを1%添加し,7,15,30および90日間室温で貯蔵して調製した。分析は開封後常法により抽出液を調製して測定した。
まず初めにpHを測定した結果,本研究では,これまでに暖地型牧草から調製された「酢酸発酵型」サイレージとは異なり,pHが4.2以下に低下した良質サイレージとなった。この原因としては,まずヘミセルロースの添加量が多く良質発酵するのに十分な量となった事が考えられるが,本研究代表者が行った先の研究では,同量の糖を添加してサイレージを調製した場合,発酵には影響を及ぼさず「酢酸発酵型」サイレージが調製され,本研究の結果と相反していた。詳細は不明であるが,本研究では,ヘミセルロースの消失と酢酸生成の関係を解明するに至らなかった。今後再検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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